現代はパンブーム真っ盛り。行列のできる人気パン店や、各地で開催されるパンフェスの話題が世をにぎわしている。また、今年夏にスターバックスが本場イタリアンベーカリーの単独店を日本初展開するなど、美味しいパンとセットの要素として注目されているのが、コーヒーを中心としたドリンクメニューだ。そこで今回は、”コーヒー芸人”の平岡佐智男氏が厳選した、パン&コーヒーの名コンビが味わえる都内の人気ベーカリー4店を紹介する。
平岡氏はお笑いコンビ「コーヒールンバ」として活動中のお笑い芸人。年間1000杯以上のコーヒーを飲むコーヒーフリークで、コーヒーの魅力を伝えるためメディアに多数出演。「パンを食べればコーヒーが飲みたくなり、コーヒーを飲めばパンを食べたくなる。最近、コーヒーにこだわるベーカリーが増えています」と語っている。
『パンとエスプレッソと』(表参道)
いわずと知れた人気ベーカリーで、パンブームの元祖的存在ともいわれる『パンとエスプレッソと』。素材を活かしたサンドイッチやフレンチトースト、話題を呼んだ立方体の食パン「ムー」など、オリジナリティのある人気パンを30種類ほど販売している。こちらの「アイスカプチーノ×フレンチトースト」が最初に紹介する名コンビ。
平岡氏は「このお店の人気メニューです。今でこそアイスカプチーノを出すお店は増えましたが、ここはその中でも先駆け的な存在だと思います。カプチーノの上に乗った、シェイクされたモコモコのミルクがポイント。キメが細かい飲み口なのに、ミルキーでまろやかな味わいです。柔らかい食パンと合わせて、食感を楽しめるコーヒーです」と語る。
『CAMELBACK sandwich&espresso』(渋谷)
奥渋谷エリアにひっそりと佇む、テイクアウト専門の穴場カフェ。オーナーは元寿司職人という異色の経歴で、厚みのある生地で和風な味付けの玉子を包んだ「すしやの玉子サンド」が名物だ。その他にも、絶品サンドイッチとぴったりマッチするこだわりのコーヒーにはファンが多い。
平岡氏が「本格的なコーヒーと独創的なサンドイッチを楽しめます!」と自信を持ってオススメするのは、その名物メニューとコーヒーを組み合わせた「すしやの玉子サンド×カフェラテ」。こちらも負けず劣らず優れたコンビとなっている。天気の良い日には、近くにある代々木公園でピクニックがてらパンとコーヒーを味わうのもおすすめ。
『3丁目のちいさなパン屋さん』(新宿)
その名の通り新宿3丁目駅そばにあるパン屋で、愛称は『ちいパン』。「できたて」にこだわり、お腹いっぱいにならずにさまざまなパンが楽しめる小さなパンや、食べるのがもったいないほどかわいい動物パンを販売している。こちらの名コンビは「クロワッサン×パン好きのカフェオレ」。今回紹介するなかでは唯一、ベーカリーを中心に販売されているパッケージ商品とパンを組み合わせたもの。
「ちいパンさんのクロワッサンは、外のパリパリをくぐり抜けた後のもちもち生地のゾーンがとても広いです!そしてなんといっても、バターの香りがコーヒー欲をそそります。優しいバターの香りとカフェオレのミルク感が非常に相性がいいです」と平岡氏は語る。
「パン好きのため」と銘打たれたカフェオレについては、「一口目には甘さやミルクの味わいが強いですが、飲んだ後のスッキリ感は他の濃いカフェオレにも負けないくらい。特にこのクロワッサンのように、小麦の香りがふわっと感じられるパンとの相性はばつぐんです」とのこと。
『15°C』(代々木)
同じく代々木八幡にある大人気ブーランジェリー「365 日」の姉妹店。有名イタリアンやレストランにも卸している「カフェ ファソン」のコーヒーを使用しているのが特徴。パンだけでなく、ケーキやスイーツ、和食や洋食など、幅広いメニューを取り揃えている。名コンビは「白あんのあんぱん×カプチーノ」だ。
平岡氏によれば、「『カフェ ファソン』さんのオーナーは、オリジナルブレンドを作るのがとても上手で、そのお店ごとに合うブレンドを提供してくれます。ファソンのコーヒーを使っているというだけでここのお店はコーヒーへの信頼度がとても高い。『15°C』のパンだけに合った、とっておきのオリジナルブレンドを楽しめます」とのこと。
人気店が心をこめてつくるとっておきのパンとこだわりのコーヒーの組み合わせを、あなたもぜひ味わってみては。