福島県のラーメン激戦区として知られる郡山市。ハイレベルな店がそろう中から、つけ麺が美味な4店をセレクトしてみた。〈※情報は発売中の「ラーメンWalker福島2020」より〉
見よ! 圧倒的な極太麺「自家製麺 じゃじゃ。」
「自家製麺 じゃじゃ。」(郡山市西ノ内2-19-12)は、麦の香りも鮮烈な極太の自家製麺と、ブラックペッパーや唐辛子入りのスパイシーなつけ汁で人気沸騰中の店。甘・辛・酸あふれる力強い味わいと、その中に潜む繊細な旨味は、14年のオープン以来さらに輝きを増している。
まず食べたいのは「特製つけ麺」(並・1,050円)。麺は並盛りでも、茹で上りではなんと600g! トッピングも豪華で、低温調理の豚肩ロースやブロックチャーシューに加え、「那須御養卵」の味玉がオン。濃厚なつけ汁と極太麺のハーモニーがたまらない。
東京の老舗が放つ人気のつけ麺「春木屋 郡山分店」
「東京荻窪中華そば 春木屋 郡山分店」(郡山市桑野2-16-13)は、東京醤油ラーメンの名店による深い味わいが体感できる店。わんたん麺が人気で、まず煮干しの強い香りに圧倒され、口に含むといっきに広がるスープの味わいに驚く。
ここで常連に根強い人気なのが「つけ麺」(2玉、温・冷、950円)。小麦の味とムッチリとした歯応えを堪能できる。つけ汁は酸味・辛味のバランスが抜群。自家製の中太麺につけ汁がよく絡む。
青森風の極濃煮干しと麺が絶品「自家製麺 工藤」
「自家製麺 工藤」(郡山市神明町17-13)は、後述の「郡山大勝軒」で修業した店主が開店。4 種類の小麦粉を配合した自家製麺はモチモチ食感でコシが強靭だ。店主の故郷・青森の鬼煮干し中華をアレンジした、濃厚煮干しつけ麺が看板麺。
「濃厚煮干しつけ麺」(並、950円+味玉100円)は、12時間たいた豚骨スープと6種の煮干しを6時間たき込み、魚介の旨味を極限まで引き出したダブルスープが特徴。ビター&クリーミーで独特な味わいの濃厚スープが太麺によく絡み、ファンも多い一杯だ。
つけ麺のレジェンドの魂を継ぐ「郡山大勝軒」
最後に「郡山大勝軒」(郡山市八山田西1-109)。つけ麺の元祖「特製もりそば」を考案し、ブームの火付け役となった「東池袋 大勝軒」。その創業者の故・山岸一雄氏から指南を受けた店主が、郡山の地で奮闘する。
「つけ麺」(750円+味玉100円)は、毎朝手打ちする多加水玉子中太麺を使用。つけ汁は濃厚ながらも跡を引く味わいで、次のひと口が欲しくなる。肉厚のチャーシューをはじめ、具材のバランスも絶妙だ。
ラーメンWalker福島2020編集部