河原和音の人気コミックを原作に、恋愛初心者の女子高生・晴菜が自分の恋のコーチである校内イチの人気者・ヨウにひかれていく姿をコミカルに描いた映画「高校デビュー」。クールなヨウを演じる溝端淳平と、今回、元気はつらつなヒロイン・晴菜役で女優デビューを飾る現役女子高生モデルの大野いとにインタビューを敢行! 映画の見どころはもちろん、自身の恋愛観もたっぷりと語ってくれた。
─大野さんは今回、映画初出演にしてヒロインに抜擢されましたが、その時の心境は?
大野「初めにこの映画への出演が決まった時は“絶対にウソだ”って思いました。練習の初日に助監督さんが“晴菜役の~”って紹介してくださって、あいさつをした瞬間に映画に出られる喜びを実感しました」
─お2人はもちろん今回が初共演となりますが、お互いの印象はいかがでしたか?
大野「私は溝端さんを(映画化・ドラマ化された)『赤い糸』でずっと観ていたので、“本物だ~!”ってドキドキしました(笑)」
溝端「僕となかなか目が合わせられなかったんだよね(笑)。僕が1年前くらいに、ある雑誌のイベントでいとちゃんが一般の方に混じって、握手会場に来てくれたんです。いとちゃんはお姉さんと一緒に来ていたんですけど、背が高くて目立っていましたね。いとちゃんは演じた晴菜と同じで、本当にピュアで正直なんです。それは映画にも出ていると思いますね。周りを明るくしてくれる、女性としてステキです」
─ご自身が演じた役ではどんな役作りをされましたか?
大野「私は“とにかく元気に”というのは、演じる上で心がけていましたね。大声を出すシーンも多くて、とにかくふりきってやりました。悲しいシーンはやっぱり本番前に悲しいことを想像したりしていました」
溝端「ヨウという役のカッコよさはハンパないし、そんな役を演じさせていただけるのは光栄と同時に無茶ぶりだなと思いました(笑)。ヨウみたいに線が細くてカッコいい役というのは、今までやったことがなかったので、ビジュアルにこだわらないと、役に説得力がないなと思って、衣装さんやメイクさんとも相談しましたし、僕も減量をして原作のイメージに近づけようとしていました」
─大野さんは今回、役者の先輩である溝端さんから学んだことはありますか?
大野「私にとって今回の現場は何もかもが初めてだったので、撮影現場での行動は全部勉強になりました。それに、いつも現場を盛り上げてくださいました」
溝端「キャストが明るいと現場も明るくなるので、主演がどういうテンションでいるのかはとても大切だと思います。お芝居については監督がいとちゃんを指導していたんですけど、カメラが回っていない時にグッと力の入ったいとちゃんに“ここは力を抜いていいんだよ”とか、そういった細かいところでアドバイスをしていましたね。僕はお兄ちゃんみたいに見守っていました」
大野「頼りになるお兄ちゃんです! いつも助けられていました」
─ご自身の恋愛観についてはいかがですか?
大野「私の場合、好きな人ができたらずっと目で追ってしまうタイプですね(笑)。付き合ったら、すましたフリをしつつ心臓はバクバクいってます。連絡は毎日取りたいです!」
溝端「これまで生きてきて恋愛ももちろんしましたけど、毎回が初心者っていう気持ちでいますね。これまでの経験を中心に考えて“前はこうだったらから、今回もこうだろう”って決め付けて行動をすると、上手くいかないこともあったりすると思うんです。“付き合う女性をこれまでの人とはまったく違うんだ。彼女はこうなんだ”ということを理解しないとダメだなと思います」
─映画を通して恋愛に対する気持ちの変化はありましたか?
大野「今回、完成した映画を観て、さらに恋愛がしたくなりましたね。友達は彼氏がいるので、私も彼氏を見つけてデートしたいです!」
溝端「高校時代に友達関係から恋愛に発展しないもどかしさだったりとか、自分にもそういう気持ちがあったなって思い出しました。“こんな恋がしたい”って言っているいとちゃんを見ていて“自分もこうやったな…”ってキュンキュンした気持ちを思い出しましたね(笑)。僕も恋愛がしたくなりました!」
【取材・文=リワークス】