今年は9月に京都御所(京都市上京区)の御殿内が16年ぶりの一般公開を行うなど、例年にも増して注目の京都! 同所には、“平安貴族が愛したスイーツ”や“日本一古い洋食弁当”など、歴史あるグルメも多数存在するので、旅行やお出かけの際には、それらグルメもぜひ楽しんでみてほしい。
■奈良時代に伝来!「亀屋清永(かめやきよなが)」(京都・祇園)の「清浄歓喜団」(525円/1個)
1617年(元和3年)創業の京菓子の老舗「亀屋清永」の「清浄歓喜団」は、奈良時代に唐から伝来した唐菓子の一種。比叡山の阿闍梨(あじゃり)から製法を習い、一子相伝で受け継いでいるという。コロンとかわいいフォルムだが、中には、7種のお香が練り込まれたこしあんが入っており、なんとも雅な香りを演出。ゴマ油で20分揚げて、パリっと仕上げた生地は、蓮華の花びらを表現しているのだそうだ。同店では、滅多に出会うことのない“平安貴族が愛した味”を楽しめるので、ぜひ訪れてみて。
■日本一古い洋食弁当!?「祇園 開陽(かいよう)亭」(京都・祇園)の「洋食弁当」(1890円/昼 2100円~/夜)
「祇園 開陽亭」にあるのは、大正時代から愛されているハイカラな洋食弁当。これは、1915年(大正4年)に登場したもので、仕出し文化が浸透していた祇園で、初代が幕の内弁当をヒントに作り始めたものだ。特徴的なのは、芸舞妓が食べやすいようにと料理されたひと口サイズの食材たち。牛ヒレ肉のテリヤキステーキやエビフライ、コロッケの他に、牛肉ふりかけをかけたご飯なども入り、贅沢な内容となっている。
一度は食べてみたい歴史ある商品が多数展開される京都。同エリアを散策しつつ、美味しいグルメを探し歩く旅も楽しそうだ。【関西ウォーカー】
「祇園 開陽亭」TEL 075・561・6451
「亀屋清永」TEL 075・561・2181