いよいよ公開が待ち望まれるシリーズ最新作『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が12月20日(金)より公開。それを記念して人気ドロイドBB-8の信楽焼が製作され、12月4日(水)にはTOHOシネマズ梅田でそのお披露目取材会が行われた。
今回BB-8の信楽焼を手掛けたのは、滋賀県甲賀市にあるトイ工房の信楽陶芸作家・濱中宣秀さん。可愛らしい動物、ドラゴンやオリジナルのロボットなど数々の自由な発想で信楽焼に挑戦してきた濱中さんは小学生の頃に『新たなる希望』を始めとするスター・ウォーズに影響を受けたのだと言う。「宇宙での戦争やXウイングをはじめとしたメカも魅力的でしたね。親子の葛藤を描くテーマも面白いです。今ではわたしの子どもと一緒に楽しみにしています。そして今回大好きなスター・ウォーズのBB-8を製作することができて光栄です」と話す。
今回BB-8の特徴的なフォルムである「球体」「半円」を綺麗に作り上げることが難しかったと振り返る濱中さん。「焼き物というのは焼くとその重みで沈んでしまいます。あらかじめ縦長に型を作り、丸になるような計算に苦労しました」と語る。また、自身でも上手くいったところとして細かいところまで再現された表面の筋彫りと信楽焼の狸の黒目の部分がBB-8のレンズの光沢として見事に再現できたのだと話す。バッチリハマったと自身でも満足な出来なのだと語る。
約5週間取り掛かって完成した信楽焼・BB-8。その間製作に奮闘し続けたという濱中さんは「ずっと携わっていたので我が子のようです。最新作でもBB-8の活躍を楽しみにしています。そして最新作で登場する新たなドロイドのD-O(ディー・オー)の動きやどういったキャラクターなのか観察してみたいですね」と最新作に期待を寄せた。
信楽焼・BB-8は12 月12 日(木)までの間 TOHO シネマズ梅田にて展示された後、12月20日(金)から29日(日)東京の汐留で開催される『最後のスター・ウォーズ展』で国内の多数アーティストが手がける作品と共に展示される予定されている。日本の伝統工芸品である信楽焼が大阪の映画館を経て全国でも展示されることを受けて「焼き物というとハードルが高いようなイメージが持たれますが、1人でも多くの方に広まる良いきっかけになれば嬉しいです」と話した。
桜井賢太郎