“出逢りば兄弟(いちゃりばちょーでー:一度出会ったら皆兄弟、の意)”をテーマに今年も開催された「日本で一番早い夏の大花火~琉球海炎祭2011~」。4月16日、沖縄・宜野湾市海浜公園に約10万人の来場者が訪れ、幻想的な音と光のコラボレーションに酔いしれた。
東日本大震災の影響で開催中止も検討された同イベントだが、被災者への支援の呼びかけ、及び“行動する場”として開催を決定した。
司会の長浜之人(キャン×キャン)らの「ちばりよー日本!ちばりよー東北!!」の掛け声に観客の声が合わさった瞬間、初めの一発が打ち上がった。アメリカの花火師による花火イリュージョンや、デザイナー・コシノジュンコ氏のデザイン花火などがミュージカルやオペラの曲に合わせて打ち上がり、沖縄の夜空で花火と音楽がコラボレーションした。
また、BEGINの「恋しくて」やORANGE RANGEの「花」など、沖縄の曲に合わせて花火が打ち上がると、観客は歌いながら観賞。当日天候が心配されていたが、花火が上がっている間は雨一つ落ちることなく、ダイナミックな花火の数々に観客の歓声が途切れることはなかった。
さらに会場では、沖縄芸能の創作エイサーなどや獅子舞をはじめ、華やかなベリーダンスや大道芸、魅力あふれる車やバイクが並ぶモーターショーなども開催された。会場内では参加者からの義援金受け付けとともに、沖縄で“模合(もあい)”とよばれるグループ単位での寄付をよびかける「とどけよう模合のココロプロジェクト」特設テントの設置や、昨年に引き続き花火のデザインを手掛ける、コシノジュンコ氏がデザインしたチャリティーTシャツが販売され、多くの義援金が集められた。
グランドフィナーレではホイットニー・ヒューストンの「I Will Always Love You」の曲が流れると、盛り上がりもクライマックスに。最後に曲調が変わり、沖縄の祝いの席などで使われる民謡「唐船(トウシン)どーい」が流れ出すと、集まった来場者はさらにヒートアップし、大盛況の中でイベントは幕を閉じた。【東京ウォーカー】