愛車の一時交換アプリ「カローゼット」がスタート、交換相手と金銭のやり取りなしの“物々交換”

東京ウォーカー(全国版)

電通の100%直接出資子会社であるカローゼットが、自動車オーナー間での愛車の一時交換が可能なアプリサービス「CAROSET(カローゼット)」の提供を2019年12月10日より開始した。さまざまな形態でのカーシェアリングが普及する中、自動車を所有しているユーザーにフォーカスした形のサービスを目指す。

愛車の一時交換アプリ「カローゼット」がスタート


カロ―ゼットは、所有する自動車を専用アプリに登録することで、他のカローゼット会員の自動車を選んで一時的に交換ができるサービス。アウトドアや引っ越し、購入検討中の自動車と同車種の試乗など、愛車以外の自動車を使いたい場面にマッチした車を希望のタイミングで使用できる。

オーナー間での金銭のやり取りは発生せず、自分が他の会員からの一時交換リクエストに応じた日数分だけ、自分も他の会員に一時交換をリクエストできるという物々交換に近い仕組みが特徴だ。アプリの月額基本料は780円で、2020年5月末までは無料での提供となっている。

【写真】アプリ上で一時交換したい車種を選ぶことができる


カローゼットでは車両保険付帯の自動車保険に加入していることを入会条件に設定し、会員を自動車オーナーに限定することで、オーナー間の交換という仕組みに対する安心感を高める。自動車を共同使用するカーシェアリングサービスとは異なり、一時交換中も相手の自動車が手元にあるため、使える自動車がないという状況が発生しないのもポイントとなる。

また、交換中の走行距離の上限など、交換時の条件は各ユーザーが設定でき、条件に同意した上での交換となるので、想定を超える使われ方をされたといったトラブルも避けやすい。

愛車以外の自動車を使いたい様々な場面で活用できる


加えて、一時交換リクエストを使用できる日数が足りない場合は、後から他の会員の一時交換に応じることを前提に日数を「前借り」する仕組みもあるため、自分の都合にあった日数で利用ができる。仮に愛車へのリクエストがなかったり応じられなかったりした場合でも、前借り1日分あたり4980円をカローゼットに支払うことでの精算が可能だ。

さらに、自動車販売事業者が所有する試乗車を登録するプロオーナー制度もサービス開始当初より実施。プロオーナーの所有車との一時交換の場合、プロオーナーはユーザーの愛車を使用することがないため、他人に車を貸すことにためらいがある人でも利用しやすい形となる。

「カローゼット」ローンチ発表会の様子


同サービスは、当面はiOS用アプリのみの提供となるが、Androidでのアプリ提供についてカローゼットの内藤丈裕社長は「なるべく早めに皆様にお届けできるよう頑張りたい」と中期的に導入を検討していることを明かした。

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国分洋平

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