ドイツ生まれのクリスマス菓子「シュトーレン」。近年さらにその人気を高めているが、なんと35年前からシュトーレンを作り続けているパン屋があったのをご存知だろうか?「グルマンヴィタル」は知る人ぞ知る人気パン屋。岐阜県の人口3万人弱の町にかまえた本店には、1日で3000人が来店するという。その公式通販サイトにて、クリスマス期間限定で販売中のシュトレーン3種が、昨年の倍となる過去最高ペースでの売れ行きを記録している。
クリスマスの新定番、シュトーレンとは
シュトーレンは、クリスマスシーズンに楽しむドイツ発祥の伝統的な菓子パン。本場ではクリスマス前の期間、これを毎日少しずつスライスして食べながらキリスト降誕を待つという習慣があるそう。熟成することでフルーツやナッツなどの風味が馴染んで徐々に美味さを増していくことから、クリスマスが日に日に待ち遠しくなる菓子だと言われている。
35年間の経験からくるグルマンマルセのシュトーレン
そんなシュトーレンにいち早く目をつけ、まだ日本で認識されていなかった35年前から写真とレシピだけを頼りに作り始めたのが、グルマンヴィタルの運営会社であるグルマンマルセ。まず、香り高いスパイスや木の実、ラム酒にじっくり漬け込んだドライフルーツを練り合わせて生地をつくる。それを焼き上げた後、溶かしたフレッシュバターと砂糖をまぶして一晩寝かせることで、素材の味が十分に行き渡った美味しさを引き出すことができるという。
長い年月をかけてできたレシピで作るシュトーレンは、「しっとりした生地にたっぷりのドライフルーツが包まれ、ほどよい甘さなので甘いものが苦手な人にもおすすめ」と購入した人からも評判だ。
ランキング1位に輝いたのは和のシュトーレン
自宅用にはもちろん、お土産用としても人気が高いグルマンのシュトーレンの中でも特にイチ押しなのが、大手百貨店の特集で予約ランキング1位となった「ほうじ茶と栗の石窯シュトーレン」(3240円/税込)。ドイツから直輸入した本格的な石窯を使用しており、遠赤外線効果で素材の良さや水分を閉じ込めることができるため、ふんわりしっとりしたシュトーレンに仕上がっている。
そのほか、「シュトーレン(プレーン)」「チョコシュトーレン」(各1728円)の2種類を用意。購入した人から「大手パン屋やケーキ屋が作るものとは違う」と言われるほど人気なので、食べたことがない人もシュトーレン好きな人も、今年のクリスマスにぜひ味わってみてはいかが。
篠田