「家族」「家庭」について見つめ直す機会となる展覧会が広島市現代美術館で開催中

東京ウォーカー(全国版)

広島県広島市の広島市現代美術館で、2020年3月1日(日)まで「アカルイ カテイ」が開催される。

桂ゆき《積んだり》1951年、福岡市美術館蔵写真は主催者提供


「家族」という概念は、日本が近代化していくなかで「family」の訳語として形成され、「家庭」もそれに伴って価値付けられてきた。とりわけ戦後においては家庭科教育が導入されるなど、家庭という日々の現場が社会に主体的に関わっていくための場として鋳直されようとした。そして現代、家族や家庭のあり方はますます多様化している。

本展では家族や家庭をテーマに、絵画・写真作品などを展示。家族や家庭をめぐる歴史や状況を振り返りながら、現代日本におけるそれらのあり方を問い、明るい光を見出していく。親子や夫婦、兄弟姉妹など、家族で楽しみたい展覧会だ。

潮田登久子《東京都世田谷区 1983年》1983年写真は主催者提供


担当者は「この展覧会では、明治大正生まれの作家から1980年代生まれの作家まで11人を取り上げ、彼女・彼らの作品を紹介します。絵画、工芸、写真、映像、インスタレーションなど、多種多彩な作品を辿ることで、『家族ってなんだ?』『明るい家庭ってどこにあるんだ?』と改めて考えてもらうことができれば、うれしく思います」と話す。

家族について考えることができる同展。ぜひ親子で訪れて、親子のあり方を見直してみよう。

ウォーカープラス編集部

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