まもなく2019年も終わり。今回は、年末に食べる機会の多いそばをテーマに、東海エリアのグルメ人が勧めるそば店を3つ紹介する。王道、マニアック、個性派と、好みに合わせて訪れよう!
シンプルなツユが引き立てる、極上の風味と喉越し
「蕎麦割烹 黒帯」(名古屋市天白区)では、そば打ちを独自で学んだ店主が全国各地からさまざまな品種のそばを取り寄せ、気に入った6種類をメニューにしている。一説には日本そばのルーツと言われる伊吹そばや、全国を探してもめったに出合えない椎葉在来種で打つ幻のそばなど、マニアックなメニューも。そばの品種や切り方によって、異なる風味を実感できる。
「二八そば」(700円)は、北海道産のそばのなかでも1級品と名高い鹿追町産を使用。ツユとの調和もよく、鼻に抜ける香りとツルリとした喉越しを楽しめる。
また、そば好きをうならせるこだわりやテクニックにも注目。例えば、十割りそばはあえての細打ち。つなぎナシのそばは切れやすいので太打ちにする店が多いが、同店は二八そばよりも細い。ツユはカツオとかえしだけのシンプルな味だ。
■蕎麦割烹 黒帯 / 住所:愛知県名古屋市天白区原1-612 幸商事ビル / 電話:052-806-9922 / 時間:11:30~14:30(LO 14:00)、17:30~22:00(LO 21:30)、12月31日(火)は11:00~翌1:00 / 休み:月曜(祝日の場合営業)、2020年1月1日(祝)
食べれば商売繁盛!?初えびすにちなんだそば
熱田神宮近くにあり、初詣の前後に立ち寄るのにピッタリなのが「手打ちそば天ぷら 那央人(なおと)」(名古屋市熱田区)。そば業界の重鎮、服部隆さんの店「紗羅餐(さらざん)」で研鑽(けんさん)を積み、2014年にオープン。日本酒や一品料理もあり、ちょい飲みも歓迎だ。通常は二八そばだが、+200円(税込)で十割そばに変更できる。力強い風味はそば好きも納得の味だ。
なかでもおすすめなのは「えびす天ざる」(税込 1600円)。そば粉は北海道産の細挽きと粗挽きをブレンド。少し緑がかった色は新そばの証拠だ。名物のかき揚げは、プリプリのエビと香ばしい桜エビ、枝豆、ホタテが入る。
■手打ちそば天ぷら 那央人 / 愛知県名古屋市熱田区神宮2-2-8 笠井ビル / 電話:052-681-7558 / 時間:11:00~15:00(LO 14:00)、17:30~21:00(LO 20:30)、土日祝 ~16:00(LO 15:00)、17:30~※売切れ次第終了 / 休み:木曜(2020年1月2日(木)は営業)、第3金曜
ボリューム満点な個性派そば
味はもちろんのこと、ボリュームにもこだわりたいという人には「蕎野(そーや)」(名古屋市名東区)がおすすめ。その日に使う分だけ石うすで粗くひいて打つそばは、野性味のある味わい。そばは1人前約150gもあり「安くて量が多い」をコンセプトにした、ココだけの個性的なメニューがそろう。
イチオシは、そばの上に牛肉がトッピングされた「肉そば」(税込 950円)。ツユは香味油を加えたピリ辛味だが、卵を絡めるとマイルドになる。そばはトリプル(+税込 860円)まで増量可能なのもうれしい。
そばメニューだけでも30種類以上あり、飽きないのが魅力の1つ。そば以外にも、焼鳥(税込 120円~)や鶏天(税込 580円)など、一品料理もレベルが高い。
■蕎野 / 住所:愛知県名古屋市名東区藤里町30-2 / 電話:052-799-4138 / 時間:11:00〜14:30(LO 14:00)、17:30~22:00(LO 21:30)、12月31日(火)は10:30~、17:00~※売切れ次第終了 / 休み:火曜(12月31日(火)は営業)、2020年1月1日(祝)・1月2日(木)
東海ウォーカー編集部