スパイス効果で体がポカポカに!寒い冬にピッタリな「Spiceラーメン アゴートミート」

横浜ウォーカー

本格スパイスカレーが人気を博す中、本格スパイスラーメンが横浜市・菊名に登場。2019年10月22日にオープンした「Spiceラーメン アゴートミート」だ。14種のスパイスを駆使したラーメンは、辛くないのにじんわりと汗をかき、体がポカポカに。そんな摩訶不思議なラーメンの秘密に迫る!

「ハーブラーメン」(750円)。4種のハーブが香る、スパイシーかつ清涼感ある一杯。食べ進めると発汗効果で体の中が温かくなる。パクチーはネギに変更可(C)KADOKAWA 撮影= 松本順子


“追いスパイス”が決め手! 香りがさらに際立つ


スパイスラーメンは、「ハーブラーメン」(750円)、「ビネガーラーメン」(780円)、「セサミンラーメン」(800円)の3種がそろう。ベースのスパイススープは同じで、それぞれ仕上げに異なるスパイスをさらに加えて、味の違いを出している。

ベースのスパイススープは、鶏ガラと豚骨の清湯(チンタン)に、シナモンやクローブ、八角、カルダモンなど14種を独自に調合。いくつものスパイスを重ねることで、独特の香りと味、色合いが生まれる。

それぞれの味の決め手となるのが、“追いスパイス”。注文を受けてから、小鍋にスープと新たなスパイスを合わせることで、さらに香りを立たせている。「ハーブラーメン」の場合は、粉末にした4種のハーブを使用。スッキリとした爽やかな香りのレモングラス、清涼感の中にもほんのり甘い香りを帯びたバジル、スパイシーでウッディな香りのタラゴン、そしてハーブの香りが強めのオレガノを配合している。

運ばれてきた一杯は、丼から立ち昇るスパイシーな香りにまず食欲が誘われる。ひと口飲んでみると、スパイスの刺激的な風味が口の中に広がり、そのあとに心地よい香りが鼻から抜けていく。辛さはほとんどなく、むしろ溶き卵の効果でまろやかな味わい。それでいて、食べ進めるとスパイス効果で体がポカポカになっていく。

【ラーメンデータ】<麺>中太/平打/ストレート <スープ>タレ:醤油・塩 仕上油:ラー油 種類:鶏ガラ・豚骨・スパイス

鶏ガラ・豚骨のあっさり清湯に14種のスパイスと4種のハーブを加えたスープ。スパイシーな香りだが、辛さはほとんどない。ライムを絞ると爽やかに(C)KADOKAWA 撮影= 松本順子


ベースとなるスパイススープをオーダーごとに小鍋に入れ、メニューに応じた“追いスパイス”を加えて仕上げる(C)KADOKAWA 撮影= 松本順子


“追いスパイス”はメニューによって使い分けている。「スパイスラーメン」の場合はレモングラス、バジル、タラゴン、オレガノの粉末ハーブを使用(C)KADOKAWA 撮影= 松本順子


麺は「村上朝日製麺所」の中太ストレート。平打ちタイプでスープとよく絡む。モッチリとした食感でコシもしっかりある(C)KADOKAWA 撮影= 松本順子


濃厚なゴマ風味の中に花山椒が効いた「セサミンラーメン」もオススメ


こってり派にオススメなのが「セサミンラーメン」(800円)。こちらは自家製のゴマダレが決め手。ゴマ油で香ばしく炒った白ゴマにシナモンやクローブ、カルダモン、八角、朝天唐辛子を加えている。

ゴマの風味はかなり濃厚だが、スパイス効果でくどさはまったくない。そしてピリリと効いた花山椒がアクセントに。こちらも辛さはほとんどなく、辛いのが苦手な人でも安心だ。

逆にあっさり派は「ビネガーラーメン」(780円)を。米酢、リンゴ酢、香酢を独自にブレンドしたビネガーを仕上げに加えていて、酸味が効いたさっぱりとした味わい。スパイス&酢のダブル効果でヘルシーなのもうれしい。

「スパイス=辛さというイメージを覆したくて、辛くないスパイスラーメンを考案しました。スパイスには疲労回復や食欲増進、整腸効果などさまざまな効果が期待できるので、体調が優れない時にもぜひ」と店長の綱島綾子さん。ラーメンのほか、クッパやスープ(テイクアウトのみ)もあり、二日酔いや食欲がない時、さらにはお酒を飲んだあとのシメにもピッタリだ。

「セサミンラーメン」(800円)。濃厚なゴマ風味の中にシナモンやクローブ、カルダモンなどのスパイスがしっかり効いている。花山椒が苦手な人には抜きも可能(C)KADOKAWA 撮影= 松本順子


店長の綱島綾子さん。「辛くないスパイスラーメンです。辛いのがお好みの方には「辛さ増し」(+30円)もあります。1辛から5辛まで選べます」(C)KADOKAWA 撮影= 松本順子


店内はスパイスの心地よい香りが漂い、食欲を誘う。カウンターの棚にはさまざまなスパイスがズラリと並ぶ(C)KADOKAWA 撮影= 松本順子


菊名駅西口からすぐの飲食街にある。すぐ近くに店舗を構える、鶏料理&焼き鳥の「鶏鬼~TRICKY~」の姉妹店(C)KADOKAWA 撮影= 松本順子


【取材・文=河合哲治郎/撮影=松本順子】

横浜ウォーカー編集部

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