香りと煙が充満する大阪焼肉の激戦地「鶴橋」。焼肉街はJR&近鉄鶴橋駅の西側にあり、狭い通りを香りと煙、おなかをすかせた人たちが埋めつくす。戦後の混乱期に自然発生した闇市で、人気を集めたホルモン焼きが起源とされる鶴橋焼肉。味はもちろん、観光としても楽しめる名店を紹介。<※情報は関西ウォーカー ザ・ベスト(2020年版)より>
「焼肉 ホルモン 空 鶴橋総本店」
約12平方メートルの小バコから出発し、今やすぐそばに計5店、道頓堀にも進出するほどの人気店に。希少部位までそろう新鮮なホルモンや、素材によって使い分ける数種のタレ、気軽なポーション&安さが躍進の秘密だ。行列覚悟で、鶴橋を代表する名店の味をぜひ。
ハギシ(350円、左上)はモチモチとした食感が魅力のアゴ肉。ほかジューシーなほほ肉のツラミ(450円)、脂の甘味がたまらないホソ(450円)、柔らかな食感と甘めのつけダレがマッチするハチノス(450円)も定番人気。
ホソをはじめ、新鮮なホルモンは部位によっては脂がたっぷり。ロースターにのせると煙がいっきに立ち上るので、服やカバンは用意されているビニール袋に入れて備えよう。
常連客や観光客が肩を寄せ合ってにぎやかに。
■焼肉 ホルモン 空 鶴橋総本店<住所:大阪市天王寺区下味原町1-10 電話:06-6773-1300(代) 時間:17:00~23:00(LO22:30)、土日祝16:00~23:00 休み:火曜(祝日の場合翌日) 席数:200席 タバコ:喫煙可 駐車場:なし アクセス:JR、近鉄鶴橋駅より徒歩1分>
「新楽井」
店内にはゴーグルを着けて黙々とほおばる驚きの光景が。七輪から上る煙対策に、お客が持参したのが始まり。「肉はタレに合うものを」と言いきる、創業時から守る自家製ダレも絶品だ。
食感プリプリのアカセン(てっちゃん)は1600円。段違いにジューシーな看板メニューのハラミ(1600円)、馬肉の桜ユッケ(1700円)、塩タン(2300円)も人気。
においが気になる人はビニール製のkemuriコート(100円)を。
■新楽井<住所:大阪市生野区鶴橋5-17-28 電話:06-6716-1795 時間:15:00~22:00(LO21:30) 休み:月曜 席数:約80席 タバコ:喫煙可 駐車場:なし アクセス:JR、近鉄鶴橋駅より徒歩10分>
「焼肉 ソソモン」
焼き台がドラム缶で、テーブルはビールケース。韓国式のドラム缶焼肉だが、点滴ドリンクなど、独自の遊び心が満載。A5ランクの黒毛和牛など味ももちろん抜かりなし。
日南もち豚(無菌豚)の豚ヘレ(1000円)、USビーフの漬けカルビ(2000円)など。ほか、厳選牛の希少部位が楽しめる、ソソ盛り(2000円)、薄くカットした肉に卵黄などをのせた牛てっさ(1200円~)も。
点滴ドリンクは、赤ワイン(1500円)などアルコールもある。
■焼肉 ソソモン<住所:大阪市天王寺区舟橋町19-19 メゾン・ド・ピアフ1F 電話:06-6777-9141 時間:17:00~22:30(LO)、日祝17:00~22:00(LO)、ランチ水曜~金曜12:00~15:00(LO14:30) 休み:月曜 席数:35席 タバコ:喫煙可 駐車場:なし アクセス:JR、近鉄鶴橋駅より徒歩2分>
「鶴橋焼肉 金太郎」
佐賀牛など、A5ランクの特選牛が少量ずつ、気軽に味わえると地元で評判。ロースとハラミ計120gにご飯や味噌汁、キムチ、サラダが付く焼肉定食(850円)など、格安なランチの定食も豊富にそろう。
観光客よりも地元民に愛されているお店。
■鶴橋焼肉 金太郎<住所:大阪市天王寺区下味原町5-5 電話:06-6774-1558 時間:11:00~15:00(LO14:45)、17:00~22:00(LO21:45)、土日祝11:00~22:00(LO21:45) 休み:なし 席数:38席 タバコ:喫煙可 駐車場:なし アクセス:JR、近鉄鶴橋駅よりすぐ>
編集部