12月25日、神奈川県川崎市・カルッツかわさきにて、ラストアイドルが『ラストアイドル 2周年記念クリスマスコンサート』を開催。コンサート終盤には、2020年4月15日にグループ8枚目のシングルが発売されること、その歌唱メンバー(18人)が“オーディションバトル”によって選抜されることが発表された。また、今回のコンサートをもってグループから卒業する、清原梨央さんからの挨拶も行われた。
会場を埋め尽くす、2,000人の観客が待ちわびるなか、照明が暗く落ちてると場内には時計の針の音が響き渡り、やがてステージの幕が開くと、クリスマスツリーの形に並んだ45人のメンバーが登場。手にもったランプの灯りに会場が照らされ、デビューシングル『バンドワゴン』のピアノVer.に合わせた神秘的なパフォーマンスからコンサートはスタートした。
やがて、ピアノの調べにオーケストラの音が加わると、そのまま流れるように1曲目『大人サバイバー』へ。続けて『バンドワゴン』『愛しか武器がない』『サブリミナル作戦』『好きで好きでしょうがない』と、ラストアイドルを代表する楽曲を一気に歌唱。途中、満席の客席を見た長月翠さんが、感極まって声を詰まらせる場面も見られた。
曲が終わると、阿部菜々実さんから「皆さんこんにちは! 私たちー」と呼びかけ、メンバー全員で「ラストアイドルです! よろしくお願いします!」と挨拶。阿部菜々実さんは、「2周年記念ということで、今日は集大成となるパフォーマンスをお届けできたらと思っています!」と意気込みを語った。
続けて、長月翠さんが「ここからは各ユニットのクリスマススペシャルメドレーです!」と話すと、2期生は橋本桃呼さんと水野舞菜さん、2期生アンダーは篠原望さんを中心に、それぞれ楽曲を披露。
シュークリームロケッツ(松本ももなさん、長月翠さん、小澤愛実さん)のパートからは、それぞれユニット(GoodTears、Love Cocchi、Someday Somewhere、LaLuce)ごとに3曲ずつの楽曲を披露し、1曲目はオリジナルメンバーで、2曲目と3曲目は別ユニットのメンバーをバックダンサーに加えてのスペシャルユニットでのパフォーマンスとなった。
途中、メインステージのスクリーンには、これまでのポジション争奪バトルや、ユニット対決の模様が映し出され、総決算となるコンサートならではの雰囲気に。
続いてのMCパートでは、2期生メンバーが登場し、橋本桃呼さんの「2期生はデビュー1周年ということで、今年を振りかえってどうですか?」との質問に、水野舞菜さんは「TV番組にもたくさん出演できて、しあわせな1年でした!」と2019年を振り返っていた。
町田穂花さんが「それでは、ここからクリスマススペシャルシャッフルです!」とコメントすると、コンサートは次のコーナーへ。
楽曲『デジャヴュじゃない』では篠原望さんがアルトサックスの演奏で、『青春0対0』では岩間妃南子さんがアコースティックギターの弾き語りで参加するなど、この日のコンサートでしか見られないレアな演出で会場を魅了していた。
終盤に突入すると、『君のAchoo!』を歌っていたシュークリームロケッツの松本ももなさんが、突如ステージ袖にはけたかと思いきや…、お笑いコンビ・霜降り明星のせいやさんを伴って再登場! 楽曲衣装を着たせいやさんは、完璧な振り付けでそのまま楽曲に参加すると、会場から大きな拍手が起こっていた。
曲が終わると、せいやさんの相方、霜降り明星の粗品さんも登場。小澤愛実さんは、「ももな大きくなった!? ってびっくりしました!」と驚いた様子で語り、間島和奏さんは「ツンデレで感想を述べて」との振りに「御意です」と答えて会場の笑いを誘っていた。
ラストアイドルの出演するバラエティ番組『ラストアイドル ~ラスアイ、よろしく~』でも MCを務める2人の登場に、メンバーたちは驚きながらも、ほっとした様子でサプライズゲストを歓迎していた。
ここからコンサートは、ラストスパートへ。メンバー全員が真っ白な衣装に着替えると、ラストアイドル史上、最高難度のダンスに挑戦して話題となった7thシングル『青春トレイン』(9月11日発売)を歌い上げ、息のあった高度なダンスパフォーマンスで会場を圧倒。
本編ラストは『明日の空を見上げるために』をメンバー全員で歌唱し、長月翠さんの「ステキなクリスマスを一緒に過ごしてくださって、ありがとうございました!」というコメントのほか、メンバーたちが感謝の気持ちを伝えながら本編は終了した。
アンコールは、阿部菜々実さんの「1曲目はクリスマスらしく、この曲からです!」とのコメントを受けて『ジングルベル』からスタート。2階席や3階席にもメンバーが登場してクリスマスプレゼントを客席に投げ入れ、会場はクリスマスムードに包まれた。
その後、『誰かの夢が叶ったら』『眩しすぎる流れ星』が終わったタイミングで、突如メインステージのスクリーンに【8thシングル 2020年4月15日発売決定!】の文字が映し出され、表題曲を歌えるメンバーが18名であること、そのメンバーを決める“選抜オーディションバトル”が行われることが発表され、メンバーと客席からは大きなどよめきが起こった。
オーディションバトルの内容は、メンバーからの立候補制で、歌とダンスを審査対象として有識者・メディア関係者・ラストアイドルスタッフによる審査員のもと選抜されるというもの。また同時に「週刊ヤングマガジン」「週刊ヤングジャンプ」「週刊プレイボーイ」 3誌の編集長がドラフト会議制でそれぞれチームを結成し、対抗バトルを行うコラボレーション企画も発表された。
間島和奏さんは、「ラストアイドルとして、さらに大きくなれるように、一人ひとり頑張っていきますので、よろしくお願いします!」と決意を表わすと、続けて「いよいよ次がラストの曲です…、最後はこの曲で盛り上がっていきましょう! ラスアイー 」と会場に呼びかけ、客席からの「よろしくー!」のレスポンスを受けて、楽曲『ラスアイ、よろしく』でアンコールは終了した。
曲が終わり、ライブが終わろうとした時… 突如、長月翠さんが「ちょっと待ったー! 2周年記念のコンサートなのに、いつもと同じ終わり方じゃダメだと思いません!?」と会場を“あおり”はじめる。そして、「今日は、私たちのためにスペシャルゲストさんが来てくれています。どうぞー!」と紹介すると、なんとステージには加藤茶さんと、加藤綾菜さんが夫婦で登場。
スペシャルコラボによる『ドリフのビバノン音頭』がはじまると、お馴染みのメロディーに乗せた合いの手で、メンバーたちは「メリークリスマス!」「2周年ありがとう!」「今日は来てくれてありがとう!」「来年もよろしくなー!」などのメッセージを発信。
最後に、今回のコンサートでグループから卒業する清原梨央さんが、「私は、今日のコンサートをもってラストアイドルを卒業します。たくさんの思い出をありがとうございました」と挨拶すると、会場はあたたかい拍手に包まれていた。
1期生、2期生、2期生アンダーの総勢45人が出演し、デビューから2年間におよぶ成長の記録を全38曲に乗せてファンに届けたラストアイドル。コンサートは2周年ならではの大団円で幕を下ろした。
取材・文=千葉由知(ribelo visualworks)
ウォーカープラス/野木原晃一