今、“東京でもっとも熱い街”は新大久保かもしれない。街頭にK-POPが流れ、ハングル語で書かれた看板が当たり前の様に目に付く、いわゆる“コリアンタウン”。今や休日ともなると若い女性が大挙して訪れ、このGWも、大変な賑わいを見せる新大久保に、編集部きっての“韓国好き”Nが、GW初日(4月29日)に潜入。その盛り上がりを体感してきた。
まず、新大久保駅に降り立つと、改札を出たところからものすごい人! なかなか道を進めないほどで、やはりK-POPを好んで聞いていそうな中学生~大学生くらいの若い女性が目立つ。そんな若者に混じって、“ヨン様ブーム”時代からの“元祖・韓流好きマダム”の姿もチラホラ。JR新大久保駅によると、GW初日の1日の総出場者数はおよそ4万1280人。他の交通手段を利用して訪れる人も踏まえると、1日におよそ5万人がこの街に訪れていることに。ちなみに、平日(4月26日)の総出場者数はおよそ3万8000人とのことで、やはりGWということで普段以上の人が新大久保に訪れているようだ。
そんな新大久保の魅力は、何と言っても日本にいながらにして身近に“韓国”が感じられることだ。この日も、韓国のかき氷“パッピンス”が食べられる「iceberry」や大人気韓国ドラマを模したカフェ「コーヒープリンス」などの人気店には大行列が。そんな中でも、ひと際目立っていた店が、韓国のお焼き“ホットック”や“トッポッキ”を売る店「POPO屋台」。店長のキムさんに話を聞いてみると「大体いつもの3倍くらいの人出かな。もう1人じゃ追いつかないよー!」と笑いながらも、仕事をテキパキこなす。1年ほど前に同店をオープンさせたというキムさんだが、「少し前は年配の方が多かったんですが、ここ最近で一気に新大久保に若い女性が増えてきましたね」とのこと。確かに、中学~大学生くらいの女性の姿が目立っていた。
さらに、店から客があふれんばかりの混雑ぶりを見せていたのが、韓国の芸能人グッズや食品、コスメを扱うショップ「韓流百貨店」。同店のイさんに話を聞いてみると、「地震以降、比較的客足が落ち着いていたんですが、GWに入ってまた人が戻ってきました」とのこと。その言葉通り、店内は歩けないほどの混雑ぶり。ここでも中高生くらいの女性の姿が目立ち、特に芸能人グッズやCDを売るコーナーへは簡単にはたどり着けないほどの込みようだった。イさんに売れ筋を聞いてみると、「K-POPのCDが一番人気ですね。特に少女時代やKARAなどのCDは、年代問わず幅広い人に売れています!」とのことで、ここでもK-POP人気の凄さを実感した。
昨年から少女時代やKARAといった韓国グループが数多く日本デビューを果たし、チャートの上位に入ってきたり、テレビ番組に出演したりと私たちの生活の中でも“韓国”が身近に感じられるようになってきた。東京にいながら“韓国”を感じられる新大久保が、これだけの人気を誇るのも、そういった面があるのだろう。確かに、記者も最初はK-POPがきっかけで“韓国”に興味を持ち、新大久保に足を運ぶように。そこから韓国料理やコスメにも興味が広がり、新大久保が“欠かせない街”になっているのだ。
グルメからアイドルグッズまで、魅力あふれる街・新大久保。美味しいものを食べて、アイドルにドキドキして、エネルギーあふれる新大久保が、このGWにますます盛り上がりそうだ! 【東京ウォーカー】