宮城県仙台市出身のお笑いコンビ・サンドウィッチマンが「地域貢献!」をコンセプトに送る宮城ローカルのバラエティー「サンドのぼんやり~ぬTV」(東北放送/TBC)。3月11日、同番組のロケ中にサンドウィッチマンはスタッフと共に東日本大震災に被災し、以降番組は休止していたが、1か月半ぶりに放送が再開する。5月3日(火)24:05~の放送では「3.11あのときの気仙沼へ~みんなを笑顔にしよう!」と題し、震災当時訪れていた宮城県の気仙沼へと向かう。
同番組は、宮城県内の目立たないながらも地道に努力をしている人や、日の目を見ない地場産品にスポットを当て、サンドウィッチマンらしい目線で紹介するバラエティー。町のいい所を10個見つけていくロケコーナー「ぼんやり~ぬ遺産を探せ!」や、メールで悩みを送るとサンドウィッチマンが電話を直接つないで親身になって答えるコーナーなどが展開されている。
3月11日当時、サンドウィッチマンの2人は気仙沼で「ぼんやり~ぬ遺産を探せ!」のロケ中だった。地震発生後、やむを得ずロケを中止して山へ避難、命からがら避難した様子や、津波や火事で壊滅的な被害を受けた街の様子をブログでつづり、各メディアで大きく取り上げられた。
それから1か月半、サンドウィッチマンの2人が震災の爪あとが残る気仙沼を再訪する。味わいのあるカバンを作るご主人やレトロな喫茶店のママなどお世話になった人たちが今どこでどうしているのか、無事に生活を送れているのか。放送されることのなかったロケ現場を紹介するとともに、訪ねていた人たちとの再会を求めて街を歩く。
震災後、チャリティーライブの開催など、復興に向けて懸命に活動を続けるサンドウィッチマン。今回のロケ再開に当たっても「みんなと会うことで笑顔にすることはできないか?」と、不安を抱えながらも再び立ち上がった形だ。宮城県の良さを伝えてきた同番組の再開は、きっと被災者の方々が笑顔を取り戻す一つのきっかけとなるはずだ。【東京ウォーカー】