豊富な農産物に恵まれている北海道はご当地グルメの宝庫。帯広の「豚丼」や富良野の「富良野オムカレー」など、もはや全国区の知名度を誇るメニューもあるが、スイーツだって負けていない。重さ1kgの“マヨネーズ型プリン”や1時間たっても溶けないソフトクリームなど、アイデアを凝らした“不思議系”ご当地スイーツが数多く誕生しているのだ。
■あの人気プリンがジャンボに進化!「てしお温泉 夕映」(天塩町)の「てしおChuChuギガプリン(1000ml)」(2480円、要予約)
マヨネーズもどきのユニークな見た目で、多い日で1日に300個を売り上げる「てしおChuChuプリン(120ml)」(320円)に驚きの新サイズが誕生。これがなんと、重さ1kgという、まさに“ギガ”のフレーズが似合う巨大プリンなのだ。「マヨネーズ型の見た目だけではなく、お客様が“それはやりすぎだろっ!”と思うほど、さらに驚いていただこうと考案しました」と話すのは、「てしお温泉 夕映」の二木 求料理長。さすがにここまで大きいと、どう食べるか困るところだが、そのまま豪快に吸ったり、どんぶりに出してメガ盛り気分で味わったり、あるいはクレープやケーキにのせてもよしと、その楽しみ方はさまざま。しかもサイズだけではなく、近隣の町にある豊富(とよとみ)牛乳のミルクを使ったプリンは、大地の恵みがしっかり感じられる繊細な味わいなのだ。パーティなどでシェアして食べれば、盛り上がること間違いなし!?
■ソフトクリームの常識を覆す?「美唄発!アンテナショップPiPa」(美唄市)の「溶けにくいソフトクリーム(バニラ)」(300円)
2009年にオープンした「美唄発!アンテナショップPiPa」の放つ新作スイーツが、その名もズバリ「溶けにくいソフトクリーム」。美唄産の米粉とおからを使った新感覚のソフトクリームだ。名前を聞くと思わず耳を疑ってしまうが、試しに室温40度の車内に放置してみても、1時間以上その形をキープ。企業秘密の製造方法で長時間の“溶けにくさ”を実現しているという。気温の上がるこれからの季節に、さらなる話題を呼びそうだ。
■米も乳酸菌も地元産の“飲むご飯”「にんじん家族」(浦臼町)の「おこめネクタル(100ml)」(300円)
米粉パンや米麺など、利用用途が広がっている米に、とうとうドリンクが登場。「おこめネクタル(100ml)」は、米麹を植物性乳酸菌で発酵させた“お米のジュース”だ。「浦臼産の米『きらら397』と『ふっくりんこ』をブレンドして使用し、発酵に使う植物性乳酸菌も北海道の特許株『HOKKAIDO株』なんです」と「にんじん家族」代表の伊藤勝典さんも地元産素材をアピールする。気になるのはその味だが、甘酒のような濃厚な甘さが際立つジュースで、ユズ果汁が爽やかさがアクセントになっていて飲みやすい。
思わずうなってしまいそうな不思議系ご当地スイーツの数々。あなたもドライブや旅行の道中で、その場所だけのおもしろご当地グルメを発見してみてはいかが?【詳細は4月20日発売号の北海道ウォーカーに掲載】