インスタ女王・似鳥沙也加に聞く、今なぜグラビアをSNSで発信するのか?「自分が何者かわからないから」

東京ウォーカー(全国版)

モデルの似鳥沙也加撮影/栗原祥光


モデルの似鳥沙也加が2019年年末、「THE AKIHABARA CONTAiNER」で開催の期間限定ポップアップショップ「全年齢対象!『-不知火舞-展』」をPRした。似鳥はSNKの人気キャラクター「不知火舞」のコスプレで同イベントに出演。インスタグラムで75万のフォロワーを擁しインスタ女王とも呼ばれる似鳥が“リアル不知火舞”のいでたちで登場し、イベントを盛り上げた。グラビア、コスプレ、インフルエンサーとしてさまざまなフィールドで活動しつつも、謎に包まれた似鳥沙也加にインタビューを実施。一般人の女子がインスタグラムで注目されて、またたく間に人気モデルとなったシンデレラストーリーや、変わりゆくグラビア業界での仕事の向き合い方を聞いた。

“リアル不知火舞”になりきってみて…


似鳥沙也加


――不知火舞はゲーム好きの30代以上の世代の人にとっては大人気のキャラクターですよね。スタイルも日本人離れしています。

【似鳥沙也加】「(不知火舞は)似鳥さんだったらできるんじゃないか」とお話をいただきまして、不知火舞コスプレをすることになりました。

――普通の人じゃできないコスプレですもんね。キャラの勉強や予習ってされるんですか?

【似鳥沙也加】アニメはよく見るんですが、格闘ゲームはほとんどやったことがなくて。YouTube のゲームのプレイ動画を見て勉強しました。実はキャラクターになりきるお仕事って今回で2回目ですが、すごく珍しいんです。

――人気のキャラクターですが今回の衣装は似鳥さんのサイズに合わせたオーダーメイドだそうですね。似鳥さんだとリアル不知火舞といってもいいと思いますが、この衣装を着てみていかがでしょうか?

【似鳥沙也加】(全身を自分で見渡して…) コスプレというか、グラビアの作品撮りみたいな衣装ですね。すごく可愛くて気に入っています

「全年齢対象!『-不知火舞-展』」の様子


――モデルさんとしてテーマがある撮影や時にはコスプレのお仕事をされていますが、キャラになりきるお仕事っていうのは難しいものなんでしょうか?

【似鳥沙也加】難しいですね。自分を出すということをしてきたので、キャラになるということがやはり難しいです。“会ったことがない人”なのでプレイ動画を見てすごく勉強をしました(笑)

フォロワー70万!自撮りのために1人でホテルへ…インスタグラビアへのこだわり


似鳥沙也加


――モデルもやってコスプレもやってグラビアもやられていますが、今の肩書きは何ですか?

【似鳥沙也加】グラビアメインでやらせてもらっていますが、グラビアアイドルとは名乗っていません。でも、何か一つと言われたらグラビアが一番大きいお仕事ですね。モデルとして依頼があればお仕事しますしコスプレもやります。最近はコスプレのお仕事をいただくことも出てきたんですが自分の知らない世界を体験できることがすごく楽しいです。色々なことができたらいいなと思います。

――今はグラビアアイドル全盛の時代ではなくなってきていますが、今グラビアやることの価値は何でしょう

【似鳥沙也加】例えば、今回だったら不知火舞っていうキャラクターを知っている人が、似鳥沙也加を知ってもらえるいいきっかけだと思っています。グラビアもコスプレも似鳥に似合うものをやっていきたいと思っています。今は何でもチャレンジしたい、その一つがグラビアです。でも、グラビアだけにこだわると出れない分野もできてしまったりすると思います。

――インスタ75万フォロワーってすごいですね。1年間で50万フォロワーくらい増えていますね。

【似鳥沙也加】撮影のオフショット以外は全部自分で撮影をしているんですけど 、写真を撮るために一人でホテルに入ったりもしています。私がそういう写真が好きなので誰かといるような空間を演出してシチュエーションを想像できるような写真をアップしています。この世界感が好きな方が見てくれていると思います。インスタはムラムラした気分の時に写真をアップしているので、翌日普通の時に写真を見られているとすごく恥ずかしいんですよ(笑)

“自分がメディア”、新しいグラドルの形を提唱するも…「何者かわからないから続けられる」


【写真】再現度高すぎる、似鳥沙也加による”リアル不知火舞”


――“専業のグラビアアイドル”の方がひと昔前と比べると少なくなっています。“インスタグラビア”を似鳥さんが始めて、『月刊似鳥沙也加』という自分のメディアも作りましたね。といったフォロワーにコンテンツを届けていく活動は、“新しいグラドルの形”と言えるんじゃないかなと思います。

【似鳥沙也加】メディアに出なくても届ける人がたくさんいるのは幸せですね。時代の流れだと思うんですけれども、自分で発信して商品を作ったり、来るのを待っているだけじゃなくて発信して気付いていただかないといけない時代だと思っています。SNS はやっぱり大事ですが、「こんなこともできる」「自分がこんなことできると思わなかった」ということを発信できることが大事だと思います。

――似鳥さんは地元福岡で引きこもりだったという話をよくされていますね。Instagramやグラビアをきっかけに 注目されるようになって生活もだいぶ変わったのではないでしょうか?

【似鳥沙也加】いえ…まだ今もお腹が痛くなります。人前に出るのは楽しいこともあるんですけれど、でも、お腹も痛くなっちゃうんです。

――お腹が痛くなっちゃうくらい苦手なことを続けられるのは何故でしょう

【似鳥沙也加】最初は人前に出ることがすごく怖かったですし、今も怖いです。でも、何で私は今ここに立てているんだろうって、自分で分かってない部分がたくさんあるんです。今でも自分に自信はないですけれど、SNSの活動は自信になっている部分もあります。今は、届けたいものがいっぱいあるし、表現できる場所があることがすごく嬉しいです。逆にまだ、私が何者か分からないから続けていられるのかなと思います。人生一度きりだから楽しもうって思ったのが大きいかもしれないですね。

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