女優の黒柳徹子が、「日本博」の広報大使に任命され、1月15日(水)、都内にて行われた記者発表会に出席。自身がニューヨークで感じた“着物の威力”について熱く語った。
「日本博」は、文化庁・日本芸術文化振興会を中心に、関係府省庁や文化施設、地方自治体、民間団体などの関係者が連携し、2019年より実施している。
今回は「縄文から現代」及び「日本人と自然」というコンセプトの下、日本が誇る多様な文化、「日本の美」を体現するイベントを展開。3月のオープニングセレモニーを皮切りに本格的に始動し、全国各地で芸術祭・美術展・舞台芸術公演などを実施予定だ。歌舞伎・能楽・文楽・現代のオペラ・バレエの公演や、着物の展覧会、郷土料理の体験プログラムなど、日本文化を分かりやすく伝えるさまざまなコンテンツを企画している。
今回、日本博広報大使に任命された黒柳徹子は「本当に大切なお仕事で光栄に思っております。こんなことを任せていただいてよろしいのかと思いましたが、喜んでお受けしました。日本のことを外国の人たちにも分かっていただけるように頑張るつもりです」と意気込みを語った。
「日本にはいろんなものがございますが、特に着物をもっと日本の若い方や外国の人たちに知っていただけたら。ニューヨークに留学していた頃、振袖を着て歩いていたら、皆さんがすごく親切にしてくれました。そのときチャーリー・チャップリンのところに行ったら、守衛さんがどうぞといって会わせてくれて。チャップリンは、着物を着ていたことで注目してくれたようで、ずっと手を握ってくれて、『ジャパ~ン』とか『寿司』とかいって(コミュニケーションをとって)くださった。そして、『東洋の誰かさん』と新聞にも載りまして。洋服で行ったら目に留めていただけなかったと思うし、そのとき着物の威力を感じましたね」と、日本文化にまつわる思い出話を繰り広げ、「日本の良さというのは、自分で気付けないこともあると思うのですが、自信を持って宣伝していただけたらいいなと思います」とメッセージを送った。