「白いカレー」や「黒いロールケーキ」など、常識を覆す“異色フード”にとうとうコーヒーが仲間入り。“白いコーヒー”なる新商品が発売されたと聞き、さっそく編集部で実物を入手。美白に憧れる色黒記者が試飲してみた。
噂の“白いコーヒー”とは、5月17日にアサヒビールから発売された「ホワイトワンダ」(希望小売価格/147円)のこと。これまでにない斬新なコーヒー系ペットボトル飲料の新商品だ。
「コーヒー牛乳が少し白くなった程度じゃないの?」と、はじめは半信半疑だった記者だったが、実際に目の当たりにした「ホワイトワンダ」は、文字通りの“真っ白”。牛乳や乳酸菌飲料と言われれば、そう見紛うほどの白さなのだ。さらにフタを開けて飲み口に鼻を近付けると、コーヒーの香りがふわり。白い液体を見ながらだと少し錯覚するが、目を閉じながら嗅いでみると、コーヒーの香りが確かに実感できる。
続いて、最も気になる味を確認。ひと口、ふた口と飲み進めていくと、さすがにブラックコーヒーのような濃さと苦味はないものの、ミルクコーヒーなどと遜色ない、香ばしい風味が伝わってくる。ミルクをブレンドした優しい甘さなので、コーヒーがあまり得意ではない人でも気軽に飲める味わいだ。
こうなると、なぜ白くてもコーヒーの味がするのか、ますます謎は深まるばかり。そこでメーカー担当者に尋ねたところ、その秘密は「アロマエキス」にあるのだそう。
「インスタントコーヒーを作る際に発生するアロマ成分に少量のコーヒー原料を加えたものを『アロマエキス』といいます。このアロマエキスは、ミルクなどと混ぜても、コーヒー由来の茶褐色が着かないんです」と話すのは、アサヒ飲料の広報・嶋 愛子さん。コーヒーの香りや風味を凝縮したこのエキスをミルクなどと合わせることで、白いコーヒーの実現に至ったという。
他の編集部員に飲ませても、驚きの声連発の「ホワイトワンダ」。その発売が報じられるやいなや、ツイッターなどの盛り上がりも盛況で、「超衝撃!」「これは飲みたい!」などの声が続々上がり、早くも話題騒然となっている。
「これまでコーヒーと親しみのなかった方にも、コーヒーに興味を持っていただけるユニークな新商品です」(嶋さん)と、メーカーも気合い十分の本商品。先日appleから“白いiPhone”が発売されて話題を呼んでいるだけに、今度は“白いコーヒー”がブレイクするかも。【東京ウォーカー】