2017年に放送され、大きな注目を集めたアニメ「メイドインアビス」。現在、その続編にあたる劇場版「メイドインアビス 深き魂の黎明」が大ヒット公開中だ。劇場版の公開に伴い、EJアニメシアター新宿では「コラボカフェ 黎明卿 隠されたボンドルドの拠点」を2月16日(日)までの期間で開催。内装のコンセプトや話題のメニューの企画背景について、企画担当者から聞いてきた裏話と合わせて紹介する。
会場はEJアニメシアター新宿の5階。4階には劇場があるため、映画の鑑賞とセットで「メイドインアビス」尽くしの一日を楽しむのもおすすめ。エレベーター前は「不屈の花園フォトスポット」で、同作のメインキャラクターであるリコ、レグ、ナナチが迎えてくれる(※2月1日(土)からはリコ、プルシュカに変更)。さらに先へ進むと、巨大な「奈落見取図」をはじめTVシリーズの印象的なシーンを描いたパネルと、「前線基地(イドフロント)」を背景に記念撮影ができるスポットが出現。
担当者によれば、店内までの通路は、「TVシリーズでのリコたちの冒険を追体験できるように」という思いを込めてデザインされたそう。ここまでは無料エリアとなっているので、新宿を訪れた際には気軽に立ち寄ってみて。
店内は、劇場版の舞台である深界五層の「前線基地(イドフロント)」内部のイメージを徹底追及して、不気味な空間を演出。「決して居心地が良いわけではない」という「前線基地(イドフロント)」の世界を、照明やサウンドエフェクトによって再現している。
注目したいのは、「上昇負荷に注意!の階段」や「アビスの覗き穴」といった、キャラクターたちの行動を自分で体験できるコーナーだ。特に、「アビスの覗き穴」は企画担当者イチ推しのスポット。TVシリーズを見ている人ならやってみたかったシーンが体験できるので、ぜひ自分の目で確かめてみて。
入り口正面に位置する「肉電球の壁」では、あるキャラクターたちの影が横切る演出が。カフェに滞在中、何度もチャンスが訪れるはずなので、撮影にチャレンジしてみてもいいかも。その他、「マルルクちゃんとの想い出部屋」や「原画テーブル」など、映画の鑑賞前であれば期待感がさらに高まり、鑑賞後であれば思わずニヤリとしてしまうようなしかけが盛りだくさん。細部にまで及ぶこだわりを感じることができるはず。
ここからはカフェメニューを紹介。メニューの考案にあたって、企画担当者が特に重視したポイントは「いかに劇中のシーンや世界観を表現できるか」だという。「リコとプルシュカの花畑パスタプレート」(1400円)は、花畑をイメージしたパスタの上に、かわいらしいプリントモナカのリコとプルシュカが登場。SNS映えしそうなビジュアルでありつつも、作品に思いを馳せることができる料理になっている。
メニューの中でひときわ目を惹くのは、「レグから採取された液体」という印象的なネーミングのドリンク。オープンと同時にネットで大きな話題を呼んだこのメニューだが、実はこちらも劇場版の“あるシーン”から着想を得て生み出されたものだそう。ジンジャエールとアイスティーを組み合わせたノンアルコールドリンクに加えて、スパークリングワインを使ったアルコールドリンクも用意されている。
他にも、迫力のある劇中のシーンを模した「レグとボンドルドの奈落カレー」(1000円)や、ナナチのイメージを形にしたデザートメニュー「ふわふわナナチのシフォンケーキ ~かわいいですね~」(800円)がラインナップ。オプションメニューとして、キャラクターのプリントモナカ(全5種)も単品で販売。フードやデザートに好きなキャラクターを添えて、自分なりのシーンを作り上げてみてはいかがだろう。
コラボカフェでは、特典として、メニュー1品につき場面カットカードがランダムで1枚もらえるほか、5回までの来店ごとに深界一層から五層をイメージしたプリントクッキーをプレゼントするという、リピーターにうれしい企画も。初回来店時にスタンプカードと深界一層のクッキー(赤笛)を100円で購入すれば、2回目以降の来店時は無料でクッキーが手に入るしくみだ。
何度来店しても楽しめるので、プリントクッキーのコンプリートはもちろん、全メニューの制覇を目指してみるのもおすすめだ。
開催期間は2月16日(日)まで。2月1日(土)からはエレベーター前フォトスポットのキャラクターがリコ、プルシュカに変更になるのに加えて、特典ノベルティの第二弾も登場。既に訪れた人もまだの人も、「メイドインアビス」のキャラクターたちに思いを馳せながら、「コラボカフェ 黎明卿 隠されたボンドルドの拠点」を楽しんでみてはいかがだろう。
(C)つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス「深き魂の黎明」製作委員会
田中律