世界天文年の09年、日本では実に46年ぶりという7/22(水)の「皆既日食」が注目を集めている。
1963年の北海道以来となる今回の皆既日食、国内の観測ポイントは鹿児島と奄美大島の間に位置するトカラ列島だ。そのうちのひとつ、悪石島では皆既継続時間が6分25秒と今世紀最大となる見込み。観測地点が陸上では屋久島以南、奄美大島以北の島々に限定されることから、トカラ列島は絶好のロケーションで、世界中から注目を集めているのだという。
そのトカラ列島に赴いて日食を観測するツアーも好調だ。トカラ皆既日食ツアーを販売中の近畿日本ツーリストでは「第1期申込受付は応募多数で抽選となった」(広報担当)ほどの人気ぶりとか。同社が企画する1組限定・2200万円(!)の「ダイヤモンドリングウエディング」にも多数の問い合わせが入っているという。
トカラの受け入れ態勢の関係で、入島できるのがツアー申込者に限定される状況も人気に拍車をかけているようだ。このトカラツアー、第2期抽選申込みの受付が1/14(水)から開始される。また、同様の皆既日食ツアーとして「横浜と奄美を豪華客船で旅する9日間の旅」も3月から発売される予定(共に近畿日本ツーリスト)。“トカラ”を巡るツアーがヒートアップしているのだ。
部分日食が見られる東京でも「未定だが屋上でなにかやりたいですね」という六本木ヒルズなど、イベントを企画する動きも。日食観測用のメガネも取りざたされるなど“日食ブーム”が起こりそうだ。【東京ウォーカー】