都内に開運をもたらす湯が存在する。それは、古きよき武蔵野の面影を残す調布・深大寺にて、黒湯を滔々(とうとう)とたたえる温泉施設「ゆかり」だ。
開運の正体は、風水術・波動術を浴場の施設設計に生かした風水のチカラにある。露天風呂の石には方位を示す、青龍(東)・白虎(西)・朱雀(南)・玄武(北)の文字が刻まれ、例えば金運を呼びたい人は白虎、想像力を高めたい人は青龍のところにつかれば、運気が呼び込めるらしい。水晶の波動を感じられる水晶水風呂など、癒しの工夫もちりばめられ、全12種ある風呂にはそれぞれ薬効も。何度も訪れ、そのたび“生き返られる”平成の湯治場というわけだ。
泉質も折り紙付き。温泉研究家の郡司さんによると「大田区の黒湯と見た目は同じですが、等張性の温泉で、濃いのが特徴です。なめるとお吸い物みたいでおいしいんです。つるつる感も若干ある、とてもいい温泉ですよ」とのこと。「唯一の源泉かけ流し、五右衛門風呂につかって、贅沢な一人占め感もぜひ味わってほしい」(郡司さん)というように、今年の初風呂はここでじっくりと楽しんでみてはいかがだろう。【東京ウォーカー】