ハマの定番おやつ ブーム再燃!レーズンバターサンド

横浜ウォーカー

手みやげとして人気急上昇中のレーズンバターサンド(c)KADOKAWA撮影=奥西淳二


素朴でちょっぴり懐かしい、レトロなスイーツが再びブームに。その代表格ともいえるのがレーズンバターサンド。サブレ、レーズン、バタークリームが三位一体となり、口いっぱいに広がる幸福感が老若男女問わず愛され、普遍的な美味しさがある。

オリジナリティに富んだ味や形のレーズンバターサンドはこちら!

杉田の「L'ile des Pains 杉田店」


【写真を見る】店は杉田駅と新杉田駅の間の商店街にある(c)KADOKAWA撮影=島本絵梨佳


洋光台に本店のあるベーカリー「L’ile des Pains(イル・デ・パン)」が、19年7月に2号店となる杉田店をオープン。オーナーの塘 誠二郎さんは、相模原市のパティスリー「C'est la Saison!(セ・ラ・セゾン!)」でも修業経験があり、製菓技術を取り入れたパンや、スイーツ店にひけをとらない焼き菓子類も評判だ。

たっぷりクリームをサンド。この厚みに心が躍る(c)KADOKAWA撮影=奥西淳二


なかでも、焼き菓子類で人気なのが「レーズンサンド」(180円・上)だ。たっぷりはさんだ口溶けよいバタークリームを受け止める土台として存在感を発揮するのがサブレ。サクサクと小気味よい食感が最後まで続き、バターとラム酒が豊かな香りを残す。「いちごのレーズンサンド」(220円・下) は、香ばしい全粒粉のサブレがイチゴのバタークリームの甘酸っぱさを華やかに引き立てる。

さまざまな店のレーズンバターサンドを試して開発のヒントを得て、食感と風味のベストバランスを追究した自信作だ。

瀬谷の「pâtisserie Les Quatre Çing」


お菓子を作る様子をガラス窓越しに見ることができる(c)KADOKAWA撮影=奥西淳二


ショーケースには正統派のフランス菓子も並び、フランス菓子の有名店や本場で磨いたシェフの技と趣向が光る「pâtisserie Les Quatre Çing(パティスリー・レ・キャトル・サンク)」。周辺住民の心をつかみ、瀬谷駅前から少し離れた場所にも関わらず引っ切りなしに客が訪れる。

レーズン好きにはたまらない密度!(c)KADOKAWA撮影=奥西淳二


そのビジュアルに思わず目が釘付けになるのが、「幸せかえるサンド」(300円)。“満足感”をコンセプトに、バタークリームとレーズンは密度たっぷり!ダークラムの芳醇な香りが口いっぱいに広がり、かわいい見た目とは裏腹に以外にも大人味だ。発酵バターと全粒粉が風味豊かな薄焼きのサブレがカリッと食感のコントラストを生み出す。

「福が返る」「無事に帰る」など縁起物として例えられるカエル。見てときめき、食べてハッピーに!クリスマス、バレンタイン、ホワイトデーなどイベント時を除き、通年販売。

大和の「Pâtisserie GRANDIR」


フランスを感じさせるシックな雰囲気(c)KADOKAWA撮影=野口 彈


カヌレなど伝統的なフランス菓子が多彩な「Pâtisserie GRANDIR(パティスリー グランディール)」。オーナーの国府谷 浩さんは、惜しまれつつ閉店した銀座の老舗フランス料理店「マキシム・ド・パリ」や、東京・下北沢のフランス菓子店「ル・ポミエ」で修業。伝統的なフランス菓子の製法を大切に、洗練されたフランス菓子の世界観をケーキや焼き菓子を通して伝える。

食べやすいサイズ感や厚みも魅力(c)KADOKAWA撮影=野口 彈


バレンタインをきっかけに昨年誕生したのが「レーズンサン ドショコラ」(240円)。ゲランドの塩を効かせたココアのサブレにはさまれたのは、カカオ分70%のチョコレートを加えたバタークリーム。ダークチョコレートの深い味わいとラム酒の芳醇な香りに導かれると、幸せな気持ちでいっぱいに。それぞれのパーツが個性を放ち、一個でも相当な贅沢感が味わえる。チョコレート好きへのギフトにしたら、喜ばれること間違いなし! 4月下旬まで販売予定。

手軽さと贅沢感を両立したレーズンバターサンドをご褒美に。

【取材・文=磯崎 舞/撮影=奥西淳二、島本絵梨佳、野口 彈】

磯崎舞

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