6月9日、読売テレビ本社で「漫才プロジェクト」の先陣を切る番組「漫才Lovers」の収録(6月18日(土)放送予定)が行われた。
「漫才プロジェクト」とは、読売テレビが上方演芸の花形である“漫才”に正面から取り組んだもので、第一弾企画の「漫才Lovers」のほかにも、若手漫才師のコンテスト「ytv漫才新人賞」の新設や、その予選番組「漫才維新~ytv漫才新人賞選考会」(7月7日(木)放送予定)などの企画が発表されている。
「漫才Lovers」の収録では、ザ・ぼんちのぼんちおさむと、M-1グランプリにも出場経験のある若手実力派コンビ・千鳥のノブが、世代を越えたコラボ漫才を披露。ジェネレーションギャップをテーマにしたネタで、おなじみのギャグ「おさむちゃんでーす!」を連発して暴走するおさむに、ノブが困惑しながらも「しっかりせい!おさむ!」と一喝。世代の違う2人が見せた勢いのある漫才に、スタジオの観客も大いに盛り上がった。司会を務める東野幸治は「独特の緊張感があり、いつもと違うおさむちゃんが見れた!」と絶賛。番組には他にも、海原やすよともこ、中川家、笑い飯、モンスターエンジンらが出演し、バラエティーに富んだ漫才が見られる内容になっている。
ノブは「初めてこの仕事の話を聞いた時、正直不安で、師匠もネタ合わせをあまりしてくれなかった。でも本番ではアドリブがすごくて“さすが師匠!”って思いました」と、大先輩との共演の感想を語った。一方、おさむは「子どもが遠足に行くような、新鮮な気持ちですごく楽しかった。ネタ合わせの時、ノブにアドバイスを求められても答えられなかったけど(笑)、ずっと何十年も一緒にコンビをやっていきたいくらい。これからもよろしく!」と新コンビ結成(!?)に意欲的なコメント。
「もう一度上方漫才と向き合うために『漫才プロジェクト』を立ち上げた。若いディレクターを育てながら新しい漫才番組としての可能性を広げていきたい」と、片岡克也プロデューサー。その言葉に、おさむは「僕らの時代は漫才しか出来なかった。トークをやっている今の若手も“漫才もしっかりできるんや!”と、いつもと違う面をお客さんに見てもらえるいい番組」と語り、ノブは「以前『ZAIMAN』という憧れの番組があった。この番組が漫才師たちの憧れの番組になってくれたら嬉しい」と、今後の番組の展開に期待を寄せた。
お笑いブームの勢いはとどまることを知らないが、ベテランの味と若手の勢いがぶつかり、新しい“笑い”が生み出されるのが楽しみだ。【東京ウォーカー】