中学生の頃、家族と初詣に行った京都の神社で、私は初めてそれを見ました。いままで見た事のない風貌に感動して、悩みに悩んでお年玉を使って、ずっと飾ってたっけ。もったいないから食べられなくって、結局さよならする羽目になったけど、翌年また同じ場所で見つけて、今度は飾るだけでなくきちんと食べました。素朴な甘さがおいしかったな。
今回は、そんな美しく、どこか懐かしいお菓子、「飴細工」を台湾出身のリポーターが体験してきてくれましたよ。
教えていただいたのは、前川寿浩さん。大阪・上本町で教室や、飴細工職人を目指す方への塾を開くこの道約15年の飴細工職人さんです。
まずは設備の説明を。
電源がなくてもどこでも飴が作れるように、と作られた、炭が入った専用の設備はどこにも売っていません。自分専用の設備を自分で作ったんだそう。
炭で温められた水あめはおよそ80度。ほかほかなんてかわいいもんじゃありません。アツアツです。
この飴を切る練習から体験はスタート。専用の「握りバサミ」を使ってぱちんぱちんと切っていくのですが…
熱い!
色をつけるために食紅を混ぜる時もやっぱり…
熱い!リポーターも思わず変なポーズになってしまいます。
「あ、でもどんどんやっていくうちにすぐ固まっていきますね」
そう、この飴細工の難しいところは飴の温度が下がっていくと固くなっていくこと。どの作品も大体5分で作り上げなければ固まってしまうそうです。時間との勝負なんですね。
前川さんに手伝ってもらいながらリポーターが初めて作ったバラの飴細工、なかなか上手にできているのでは?
10点満点中100点をもらってリポーターも大喜び!前川さんの飴細工教室は完全予約制、大阪・上本町で体験することができる他、出張でイベントや飴細工教室を開くこともあるんだとか!
昔懐かしく美しい伝統技術を学びに足を運んでみてはいかがでしょうか?
西野 智美(ピー・キューブ)