神奈川の人気ラーメン店が「ラーメンWalker神奈川2020」の読者のために、月に1回ずつラリー形式で限定ラーメンを作る「限定麺ラリー」。今回はコラボラーメンで開催!人気店同士がタッグを組んで、ここでしか食べることのできない至極の一杯を作り上げる。また、ただのコラボではなく、2人の店主が影響を受けた‟思い出の一杯"を独自アレンジを加えて完成させていくという壮大な企画になっている。コラボする2店の共通ラーメンを食べたことのない人もいるはずだが、すべて神奈川から誕生したものばかり。神奈川のラーメンの歴史のすばらしさを、登場する各限定麺を通じて感じられるはずだ。
2020年3・4月で登場するのは、神奈川のラーメンの歴史には欠かせない名店「支那そばや」の味をリスペクトした限定麺だ。ついに真打登場といった感じだが、まずこれに挑むのが3月を担当する「中村麺三郎商店」だ。4月担当の「地球の中華そば」とコラボして、この至高の一杯を作りだす。
有田焼の丼に変更し、さらに「支那そばや」の味を突き詰める!
「支那そばやリスペクト 醤油らぁ麺」(1,200円、1日限定30杯)。食べられるのは、2020年3月20日(祝)~22日(日)、27日(金)~29日(日)。
「ラーメンWalkerグランプリ2019」でも総合3位に入るなど、常にハイレベルなラーメンを作続け、今や神奈川の淡麗ラーメンの代表的な店として人気の高い「中村麺三郎商店」。中村健太郎店主は、豚骨スープで有名な「麺の坊 砦」や中国料理の名店「聘珍樓」で修業を重ねた実力派。「支那そばや」のラーメンは、「麺の坊 砦 新横浜ラーメン博物館店」(現在は閉店)で働いていた時に、同じ新横浜ラーメン博物館に入っていたことがきっかけで食べることになったという。「とても美味しくて感銘を受けて、修業時代に限定麺として淡麗ラーメンを作ったこともありました」と語るほど、中村店主の淡麗ラーメンに影響を与えた味。今回は、「地球の中華そば」の樋上正径店主とコラボして作りあげる。
スープは、豚骨と丸鶏のダブルスープで、そこに中村店主が作りだす魚介ベースの醤油ダレを加え、「支那そばや」のラーメンと味の骨格を同じにする。今回は豚スープを「地球の中華そば」の樋上店主、そして鶏スープを中村店主が作る。鶏は、普段店では使わない「山水地鶏」の丸鶏を大胆に使うのがポイントだ。またチャーシューは、豚バラの煮豚を樋上店主、豚バラの炭火焼を中村店主が作る。各店主が作った2種のチャーシューがのるとはなんともぜいたく。そして麺は中村店主の自家製麺。「支那そばや御用達粉」を特別に使った麺は、スープとどのようなハーモニーを奏でるのか楽しみだ。
また、この限定麺開催をきっかけに、現在、店の丼は「支那そばや本店」と同じ有田焼の丼に変更している。写真は以前の丼だが、有田焼の丼で食べるこの限定麺は、格別な一杯になることは間違いない。
中村店主とタッグを組むのは、伊勢佐木長者町にある人気店「地球の中華そば」の樋上店主。同じ「麺の坊 砦 新横浜ラーメン博物館店」で、中村店主の兄弟子だった存在だ。久々に2人で作るこの限定麺に期待せずにはいられない。
2020年1・2月に行った「らぁ麺 飯田商店」と「鶏喰~TRICK~」も「支那そばや」のラーメンに感銘を受けていることは有名だが、そこから限定麺ラリーとしてバトンタッチされた2人が、その「支那そばや」のラーメンをどのように作りあげ、そしてオリジナリティを出していくのか、ラーメンファン注目の一杯になることは間違いない。
【実施日】3月20日(祝)~22日(日)、27日(金)~29日(日)
【中村麺三郎商店】住所:神奈川県相模原市中央区淵野辺4-37-23 電話:042・707・7735 時間:11:30~15:00、18:00~21:00(各LO)※材料がなくなり次第終了 休み:火曜の夜、水曜 席数:17席(カウンター12、テーブル5)※禁煙 駐車場:4台(無料) アクセス:JR淵野辺駅北口より徒歩5分
限定麺ラリーは、2020年8月まで毎月開催。2020年4月は「地球の中華そば」、5・6月は「RAMEN 渦雷」(5月)と「支那蕎麦屋 藤花」(6月)のコラボと人気店が続いていくので要チェック!食べる際に各店からシールをもらって、本誌の台誌に貼ろう。参加店を巡って、シールを5枚集めると「ラーメンWalker特製のレンゲ」を30名に、10枚集めコンプリートすると10店舗からの「すてきなオリジナルのレアグッズ」どれか1つが抽選でもらえる。 定番メニューとは異なるこのイベントだけの珠玉の一杯をお楽しみに!
※限定麺を食べるには必ず「ラーメンWalker神奈川2020」が必要です(1人1冊、電子版不可)。
【ラーメンWalker神奈川2020限定麺ラリー参加店舗】2019年11月「らーめん森や。」、12月「横濱丿貫」、2020年1月「らぁ麺 飯田商店」、2月「鶏喰~TRICK~」、3月「中村麺三郎商店」、4月「地球の中華そば」、5月「RAMEN渦雷」、6月「支那蕎麦屋 藤花」、7月「川の先の上」、8月「田上家」
【取材・文=瀧本充広、撮影=奥西淳二】
瀧本充広