日本橋三越本店の本館6階美術フロアに、現代アート専門のギャラリー「MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERY」が3月18日(水)にオープン。オープニング展覧会として、現代美術家で東京藝術大学美術学部長の日比野克彦を迎えた「日比野克彦展 Xデパートメント 2020」を3月18日(水)~30日(月)に開催する。
アートギャラリーとして110年以上の歴史がある三越は、これまでに日本画や近代絵画、工芸を中心に取り扱う一方、アンディ・ウォーホールやイサム・ノグチといった、その時代の最先端のアートも紹介してきた。「MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERY」は、これから100年先も時代を超えて受け継がれていくようなアートを紹介していくために、三越の既存のギャラリーが扱う「伝統」を残しながらも、今の時代に即した「最新」を紹介するギャラリーとしてオープン。ギャラリーは、グレーのステンレス素材にロゴがあしらわれたシックな外観が印象的。従来の価値観や先入観にとらわれない多様性のあるアーティストの作品を展示していく予定だ。
ギャラリーのオープニングを飾る「日比野克彦展 Xデパートメント2020」は、1991年に日比野が関口敦仁、タナカノリユキとともに伊勢丹美術館で開催した「Xデパートメント 脱領域の現代美術」を参照し、約30年の年月を経て開催される展覧会。
91年の開催時は、多様な価値が同居する百貨店を舞台に作品が飾られたが、本展でもギャラリー空間だけでなく、屋外に面したショーウィンドウでの展示やアパレルを使った作品、コラボレーション商品など、建物内のさまざまな場所で日比野の作品に出会うことができる。現代アートの豊かな感性を身近に体感しよう。
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