広島県三次市の奥田元宋・小由女美術館で、4月10日(金)まで「キスリング展」が開催中だ。
約100年前のフランス・パリで「モンパルナスの帝王」とも称され、時代の寵児として一世を風靡した画家であるモイーズ・キスリング(1891-1953)を紹介。ピカソやモディリアーニ、藤田嗣治らと交友しながら、哀愁を帯びつつも見る者に迫りくるような眼差しの女性像に代表される、華麗な色彩の絵画で人気を博した。本展では、国内外の美術館などが所蔵するキスリングの初期から晩年にいたる作品およそ50点を展示。大人から子供まで観賞を楽しめる。
担当者は「エコール・ド・パリを牽引した画家としても有名ですが、陽気で社交的な性格で画家仲間の兄貴分でもあり、騒ぐときは派手ながらもキャンバスと向き合うときにはストイックであったのが『モンパルナスの帝王』キスリング。この人が描いた絵をもっと見てみたい、と思ってしまうような人物です。この春は奥田元宋・小由女美術館でキスリングのファンになっていただけたらと思います」と魅力を語る。
フランスを中心に様々な美術館が所蔵する貴重な絵画が集結する「キスリング展」。多くの魅力ある作品を鑑賞しに奥田元宋・小由女美術館へ行こう。
ウォーカープラス編集部