血糖値測定500円!“ワンコイン健康診断”がフリーターに人気

東京ウォーカー

連日、景気の悪化が叫ばれている中、500円で受けられる「ワンコイン健康診断」が人気だという。

中野にある「ケアプロ中野店」は、「血糖値」「総コレステロール」「中性脂肪」「血圧・体重・身長・BMI(肥満度)・骨密度」といった検査メニューがそれぞれ500円で受けられる民間の健診ショップ。昨年11月のオープン後すぐに話題となり、1か月後には早くも会員数300名を突破した。

利用者はというと、健診を受ける機会が少ないフリーターや派遣社員、結婚前に健診を受けていた主婦、現在通院中で補足的に同店を利用する高齢者などが多いという。

「ファーストフード中心の食事で健康が気になっていた」(20代男性・フリーター)、「人間ドックは高いので行けませんでした」(30代男性・派遣社員)、「会社の健康診断の前に気になる項目を事前チェックできていい」(40代男性・サラリーマン)など、利用者の声はどれも好意的だ。

代表の川添氏は、もともと病院で看護師で、以前から、予防医療には問題意識を持っていたという人物。「病院の健康診断は、自分で行こうと思うと費用が高かったり、また時間もかかったりと、なかなか行けない人が多いと思うんです。その結果、気づいた時には病気が進行していたというケースもたびたび見てきました。もっと利用者に適したサービスにすれば、健診を受ける人も増えるのではないかと思ったのが『ケアプロ』を立ち上げるきっかけでした」と言う。

利用者のニーズに応えるというコンセプト通り、検査結果はその場で分かるし、携帯電話サイト(個人情報は非公開)でも確認できる「ケアプロ」のサービス。確かに便利だが、500円で本当に正確な結果がでるのだろうか?

「検査機器は、医療機関でも使用されている信頼性の高いものを使っています。針や試薬はディスポーザブル(使い捨て)を使っており、検査ごとに交換しています。低価格が実現できたのは、糖尿病の患者さんが使うような簡易検査機器でご自分で検査していただくからです」(同氏)

看護師・保健師が丁寧に指導してくれる上、健康保険証も不要な「ワンコイン健康診断」。リーズナブルさや手軽さなど、利用者の潜在ニーズに応えることでリピーターも増えているという。景気の影響もあり、需要はますます高まりそうだ。 【Walkerplus/安藤真梨】

注目情報