どんな規模の大会でも、会場を花火大会のために使えるのは一日のみ。早朝から打ち上げ開始までの約10時間で設置を終えなければならない。
そこで、規模によって設置にあたるスタッフの人数を調整することになる。
一日の流れは、まずは打ち上げ筒設置場所の落ち葉拾いや枯れ草の刈り取りから。これは延焼防止のための措置。
設置した筒の周りにも水を打って湿らせる。打ち上げ場所が山林の場合、消防署に散水を依頼することもあるのだとか。
設置が終わると、監督官庁と消防署により、届け出内容と照らし合わせて細かい検査が行われる。
そして、信号雷を合図に大会がスタート! 打ち上げ中は、上がった玉の行方を目で追い、点火したかどうかを確認する。
花火大会が終わると、現場付近の清掃とともに、点火しなかった花火「黒玉」があった場合にはその捜索を行う。
この清掃と捜索は、暗がりでは十分に行えないので翌日にも作業が続くのだとか。