花火師になるには、実は国家資格は不要。いわゆる「花火師」というのは俗称で、免許などの資格があるわけではない。
ただし、業界団体である社団法人日本煙火協会が、煙火消費従事者の技能を証明するものとして「煙火消費保安手帳」を交付しており、おおむねこの手帳の所持者=花火師となる。
この制度は打ち上げ中の災害防止、作業の安全が確保されることを目的とするもので、手帳所持者には毎年、保安講習を受ける義務が課されるほか、花火打ち上げの際には、保安講習受講の証として手帳を携帯することも義務付けられている。
ではこの手帳、どうすれば交付してもらえるのか?
それにはまず、煙火店(花火業者)に技能を認められて所属することが必要。