8月6日~8月8日の3日間、名古屋で開催された「世界コスプレサミット2011」で来日していた海外代表のコスプレイヤー6名が、イベント終了後の8月10日と11日に、東日本大震災の被災地を訪問した。
この東北訪問は、「世界コスプレサミット」の実行委員会メンバーである外務省が中心となって進めた企画。同イベントに参加した3カ国の若者が賛同し、彼らの「被災地に元気を届けたい!」という強い思いから実現した。
10日の夕方、仙台空港に到着した一行は、市内にあるヘアメイク専門学校の教室を借りて、それぞれのコスチュームに着替えることに。まずは、アニメ専門店の「アニメイト仙台」で地元のコスプレイヤーと交流を図り、その後、仙台市役所で伊達武将隊と対面した。その際、「世界コスプレサミット2011」の公式マフラータオルを贈られた伊達武将隊は、お返しにパフォーマンスを披露。また、伊達政宗の陣羽織を羽織らせてもらった、デンマーク代表のアベナ・クランジさんは「すごくかっこいい!」と感激をあらわにしていた。同行した外務省職員は「東北は復興しつつある。東北のすばらしいところを見学・体験して、母国に戻ったら東北や日本のすばらしさをぜひ伝えてほしい」と海外コスプレイヤーたちにアピールした。
翌日は、福島・会津若松市へ。8日に就任したばかりの室井照平市長と市役所で対面し、続いて、鶴ケ城で地元のコスプレイヤー“会津萌娘”と共に抹茶とまんじゅうを堪能。昼食後は、会津地方に古くから伝わる郷土玩具“起き上がりこぼし”の絵付けを体験し、イタリア代表のダニエラ・マイオラナさんは絵の才能を生かして、周囲も驚きの一品を作り上げた。
行く先々で温かい歓迎を受けたコスプレイヤーたちは、口をそろえて「(東北の)人が好き!」とコメント。スペイン代表のマリア・ペレスさんは「仙台空港が早くも再開したことに感激。強い魂を感じます」と、復興に向けた力強い前進を目にし、感動の言葉を口にしていた。【東京ウォーカー】