300km離れた姉妹都市・相馬市の復興を後押し! 第35回流山花火大会は本日開催

東京ウォーカー

東日本大震災で甚大な被害を受け、今なお多くの方が避難生活を余儀なくされている福島県相馬市。そこから遠く約300km、千葉県流山市が実は姉妹都市であることをご存知だろうか? 1977(昭和52)年1月に姉妹都市となった相馬市と流山市。実は両市の関係は、平安時代末期、平将門の末えいである相馬氏にその血脈が途絶えないよう、千葉次郎師常が養子となり、相馬氏の祖となったことにまで遡るのだとか。祖先を同じくする、まさに兄弟姉妹なのだ。

3月11日の東日本大震災発生時、千葉県流山市は即座に福島県相馬市の支援を始めた。その支援活動を通じて、8月20日(土)に開催される花火大会も「姉妹都市相馬復興の後押しを」と復興支援を前面に押し出して開催されることとなったと、実行委員会事務局の斎藤恒夫さんは語る。

「実のところ、相馬とのご縁は今ではあまり知られていなかったようです。今回の相馬支援にあたっては、市の施設が応援物資の受付会場となっています。その物資の仕分け作業のために、市民を中心にたくさんの方々がボランティアで参加してくださいました。その活動を通じて相馬とのご縁を知り、市民の皆さんができることから支援を、と参加していただくなかで、花火大会も復興支援のために是非開催しようという考えが盛り上がっていったんです。そして5月末には、犠牲になられた方々への追悼、慰霊、被災地の復興の願いを込めて『東日本大震災復興支援』と銘打ち、開催が決定いたしました」。

もちろん大会名だけでなく、全2620席の有料観覧席には全て復興支援金を上乗せし、相馬市に義援金として寄付される。また、1口1万5000円で全30発が打ち上げられる復興支援「メッセージ花火」(特別観覧ペアシート付き)も募集し、こちらの収益金の一部も義援金とされる。

細くはあるが、古くから続く絆が、未曾有の大震災を機に再び強く結ばれる。今年の流山花火大会には、相馬の復興を願う流山の思いも込められているのだ。もし、あなたが両市の市民でないとしても、打ち上げられる花火を見上げれば、花火に込められた思いの一端に触れることができるかもしれない。【東京ウォーカー】

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