ジミー大西が被災地にエール!子どもたちと巨大アートに挑戦

東京ウォーカー(全国版)

3月11日以来、東日本大震災の被災地復興のために、さまざまな支援活動やチャリティー活動が日本各地で行われている。そんな中、画家のジミー大西が、巨大アート「未来のために…」プロジェクトに挑戦する。

同プロジェクトは、8月28日(日)の12時35分から生放送される、読売テレビ開局記念特別番組「日本人のチカラ~誰かのために…未来のために~」の企画の一つ。同番組は、震災で大きな被害を受けた日本で、復興のため一丸となって頑張る“日本人のチカラ”をクローズアップ。“日本人のチカラ”を探り、日本を元気にしようというコンセプトで、さまざまなプロジェクトが行われる。

「未来のために…」プロジェクトは、独特の画風と鮮やかな色彩感覚で高い評価を得ているジミー大西が、28日当日、大阪のツイン21アトリウムに集まった子どもたちと一緒に、巨大アート作りに挑戦するというもの。ジミー大西が描いた原画に、子どもたちが色付けし、完成した作品は東日本大震災の被災地に贈られる。

事前に被災地の宮城・気仙沼市を訪れたジミー大西は、想像を超えた被害状況を目の当たりした。「映像で見るのと実際に行ってみるのとではまったく違い、とても悲しいものがありました。気仙沼では、津波で陸に打ち上げられた船をスケッチし、そこからデフォルメしていって“明日に向かって”というイメージの作品を描こうと思っています」と、被災地での体験からインスパイアされた作品のイメージを語った。

今回の巨大アートのテーマは、「飛び立つ」。陸に打ち上げられた船を見てテーマを決めたが、作品を制作するにあたって難しさもあったそう。被災地で現地の幼稚園を訪れ、絵本を読んだり絵を描いたりして子どもたちと交流を持った時に、彼らの明るい様子に驚いたそうだ。しかし、子どもたちが描く絵を見ると暗い色や津波の絵が多く、「一見明るく元気そうに見えても、それが子どもたちの本当の心情なんだなと思いました。(悲惨な状況をモチーフにして)夢のあるものを描こうとイメージするのがものすごく難しかった」と明かした。

さらに、「子どもたちが夢を持てる絵を…ということを考えました。ただ、みんなに明るくなってほしいです。子どもたちの心の奥底にある暗い気持ちが少しでも明るくなるように、“これから明るく、いろいろな色を付けていこう!”ということを伝えられたらいいなと思います」と意気込みを語ったジミー大西。彼と子どもたちがどんな絵を描くのか楽しみに待ちたい。【東京ウォーカー】

注目情報