北海道に6か所も存在する“恋人の聖地”って何?

北海道ウォーカー

「ここって“恋人の聖地”に認定されてるんだってさ〜」「へぇ〜。じゃあ週末なんかは恋人たちでにぎわいそうだね!」

…そんな会話こそ聞いたことはないが、恋人の聖地と呼ばれる場所が北海道には6か所も存在する。でもいったい“恋人の聖地”って何?と問われてもよくわからない。そんな疑問を解消するため、恋人の聖地の1つである「厚田公園展望台」を管理している石狩市商工労働観光課のGさんに連絡を試みる。「恋人の聖地ってどこでどうやって認定しているんですか?」

Gさんがいうには、「恋人の聖地プロジェクトのホームページがあるので、そこに載っていますよ。連絡先も書いてあるので、電話してみたらどうでしょう? 確か静岡だったと思います」ほう、静岡ですか。でも何でまた静岡?

さらに疑問が深まった私は早速静岡のNPO法人地域活性化支援センターへ電話してみることに。恋人の聖地って何ですか? すると電話口のSさん、「恋人の聖地では10代や20代のカップルから熟年カップルまでに魅力ある観光・ドライブ情報を提供するため、各地域を代表する観光施設や地域にさまざまな参加型イベントを行っていただき、地域の活性化に努めております」とのこと。まだまだ気になることがたくさんあるので、迷惑承知で聞いてみた。

【選定基準は?】・地域を代表する観光施設や地域であること ・“恋人の聖地”銘板を設置するスペースがあること ・運営管理者がはっきりしていること

【誰がどうやって決めているの?】1年に4回(1、4、7、10月)、新たに恋人の聖地を認定するための協議をする。選定委員にはファッションデザイナーとして数多くのカップルの幸せを見届けてきた桂由美さんや、「観光地=花の名所」ということで、花に精通している華道家の假屋崎省吾さん、同性からも人気で独身の女優・菊川怜さんらがいて、選定基準に合うかどうかを決めている

【日本全国に何か所あるの?】現在64か所が認定されていて、最終的には100か所になる予定。ちなみに6か所も認定されている北海道は静岡の8か所に次いで全国2位!

【今後北海道に増える予定は?】北のほうなら可能性あり! あまり近い場所に集中させたくないというのもあるとのこと

なるほど、申請すれば100%“恋人の聖地”になるわけではないのだそうだ。間違っても冷やかしで「俺んちを恋人の聖地に!」なんて思ってはいけないのだ。

そして、そんな北海道にある恋人の聖地では8/12(火)から各地でイベントを開催する。12(火)は「ナッチャンRera・函館ターミナル」(函館市港町3-19-2)で「“恋人の聖地”発表・披露イベント」、13(水)はゆにガーデン(由仁町伏見134-2)でリナリア植樹。14(木)は帯広で「愛国駅・幸福駅」の銘板授与などが行われる。これからも“恋人の聖地”から目が離せない!【北海道ウォーカー/佐々木俊輔】

注目情報