村上春樹著のベストセラー小説「ダンス・ダンス・ダンス」(1988年)にも登場するピザの店「シェーキーズ」。1973年の日本上陸以来、さまざまな種類のピザをリ−ズナブルな価格で楽しめるバイキングスタイルで、多くの人に愛されてきた。実は記者もファンの1人で、学生時代の放課後によく通ったものだ。この歴史ある店が8/1(金)、35年目にして初の新業態店舗「カフェ シェーキーズ」1号店(東京都新宿区)をオープンすると聞き興味深々。さっそく訪問した。
まず印象的だったのは、店内の“ほどよい”カジュアルさ。シンプルな雰囲気で広々としており「いつでも誰とでも多様な使い方ができる、地域に根ざした店を目指す」(同店)というコンセプトにも納得。オシャレすぎないので、男性の一人使いや、子供連れでの食事などでも気兼ねなく過ごせそうだ。
メニューの中心は大きな窯で焼かれる「オリジナル ピッツア」。「シェーキーズ」のピザををさらにグレードアップさせたもちもちの生地は食べごたえ十分。スタンダードサイズは2〜3人前だが、1人前のスモールサイズがあるのもうれしい。ほかに自家製パスタやデリ各種、ロールケーキなど、カフェらしいメニューが数多くそろう。おもしろいのはサラダ。レタスや水菜などが入る「サラダベース」に好きな具材をトッピングして、自分だけのオリジナルサラダを作ることができる。トッピングも「バターキャロット」や「アスパラマリネ」など、少し手を加えた素材であるところに好感を持った。
何より気に入ったのは、50席以上あるテラス席。神宮外苑の鮮やかな緑が見渡せるうえ、青空が広〜く感じる。周辺に高い建物がないからだ。春、秋の気候のいい季節はもちろん、夏の夜に涼みに来るのもいいかも。もちろん飲むのは生ビールに決まり!?
“居心地のよさ”がウリの「カフェ シェーキーズ」は今後5年間で全国15店舗を展開予定とのこと。【東京ウォーカー/片岡研】