9/16、9/17の2日間、1泊2日の熊本城と熊本県のみかん、ナス、あか牛の産地をめぐる産地見学会に参加したぞ!
新大阪駅から九州新幹線700系さくらに乗って、熊本県へいざ出発!さくらの車内は、木目調、落ち着いた色のインテリアが暖かさを感じる。シートは広々として乗り心地も良く、旅先への期待感もあって熊本駅への2時間59分はあっという間だった。到着した熊本駅はというと、3/12に新しく完成されたもので、デザインも駅のまわりもとってもきれい。
熊本駅に到着すると、ツアー団体は、大阪城、名古屋城と並ぶ日本三名城のひとつで、築城の天才、加藤清正が創建した熊本城へ。熊本城を真下から一望できる本丸に到着すると、武将の格好をした「おもてなし武将隊」が出迎えてくれる。ここで記念写真をパチリ。戦国時代にタイムスリップした様な気分に浸りながら、熊本城内へ向かう! 6階まで階段を上り続けると、天守閣に到着。熊本市街や阿蘇が一望でき、城下を見下ろす殿様の気分に浸った。熊本城にはほかにも、08年に再建され、豪華絢爛な昭君之間を見ることができる、本丸御殿や、西南戦争の戦火を唯一逃れた宇土櫓(うとやぐら)など、見所がいっぱいだ。歴史に詳しくない人でも楽しめるおもてなしが、いっぱいあるので、熊本に観光に来たら、ここは是非押さえておきたい。
続いて向かったのは、熊本県・河内町にある、みかんの生産地。熊本城を後にし、有明海を車窓から眺めながら1時間程度バスが走ると、山一面にみかんの段々畑が広がった。その山の中腹にある、JA熊本市が管内の河内、白浜、芳野、平山4地区の選果場を一つに統一したという、日本で有数の規模を誇る大型プラント「夢未来みかん」の選果場を訪問。この選果場は、光センサーで、柑橘類の糖度、傷、大きさなどをチェックするため、出荷されるみかんの品質が一定に保たれている。最新の機械を導入して、1日最大300t(10kgダンボールケース3万個)の選果ができるようになったんだとか。選果場を出発して、さらに山の中へ入っていくと、四方八方がみかん畑の山に囲まれる。5ha(甲子園球場4個分)の畑を持つ、夢未来みかんの生産者、西山さんの畑を見学し、糖度12度以上といわれる、「夢の恵」の果樹と出会った。しかし、まだ収穫に満たなかったため味はお伝えできないが、機会があれば食べてみてほしい!
みかんの産地を見学した後は、熊本随一繁華街下通アーケードをぶらり歩きながら、上通アーケードから少し外れたとこにある「YOKOBACHI」に夕食を食べに出かけた。馬刺しなど熊本名物を堪能し、提供される料理のうまさで自然と笑顔に!なかでも、熊本焼酎「大石」はおみやげで買って帰るほど気に入ってしまった。
まだまだ夜は終わらない!ということで、熊本県出身のタレント、スザンヌさんの母が経営していることでも有名な「キャサリン’sBAR」に向かうと、大盛況の店内は満席で、運よく店を出るお客さんと入れ替わりで、店に入ることができた。さらに、これだけははずせない!熊本ラーメンを食べに、東京03のサインなど有名人のサインが壁にぎっしり貼られている「天和(てんほう)」へ。満腹のはずだが、おいしく完食できたぞ。
翌日、9/16(金)、南阿蘇は、ナスの産地、高森村へ、ナスの新種「ヒゴムラサキ」の生産地を訪問した。このナスは、驚く無かれ、なんと大人の腕まわりほど大きさがある。味はというと、アクがなく、りんごのようなフルーティーな味がするので、生で食べてもおいしい!さらに、焼いても、煮ても、その甘みは崩れず、やわらかいので、素材の味を活かした調理方法がおすすめ。良い意味で今までのナスのイメージを崩される一品だ!ただ、生産が難しく、大量に生産していないため、残念だが、関西にはあまり流通していない。
「ヒゴムラサキ」の生産地を後に、阿蘇の草原地帯に赴き、この旅最後の見学地「あか牛」の牛舎と放牧地へ移動。「くまもとあか牛」は阿蘇、矢部および球磨地方で飼われていた在来種とシンメンタール種の交配により改良された固有種で、地元産のイネワラ、牧草を食べ、阿蘇のきれいな地水を飲んで育っている。妊娠牛と子牛は、阿蘇の大自然に放牧され、のんびりと、元気に育つ。「あか牛」を放牧することで、牛が伸びた草を食べ、まるで草刈を行ったようなきれいな牧草が保たれているそうで、「あか牛」は阿蘇にはなくてはならない存在なんだとか。あか牛の肉は、赤身が多く、とってもヘルシー。牛舎見学の後は、大きな窓ガラスから、阿蘇の山並みが眺められるレストラン「あか牛の館」で昼食をとった。肉の味がしっかりして、ジューシーでうま味がぎっしり。いいお肉特有の、食べた後のずっしり感がなく、たくさん食べても胸焼けしないのが特徴!200gのサーロインステーキでも、女性がペロリと食べてしまえるほど、脂っこくなくない!「あか牛」も、関西ではあまり流通していないのが残念。阿蘇に食べに行こう。遠く九州まで足を運ぶ価値ある味なので、是非味わってみて。
豊かな自然に育まれたうまいもんに舌鼓を打った、今回の旅に、早くも新幹線の時間が迫る。新幹線口側にある「フレスタ熊本」で、おみやげものまとめ買いして、新幹線に乗車した。熊本県は、1泊2日では周りきれないほど、グルメ、観光地、温泉と本当に魅力がいっぱいだ。再び熊本県に遊びに来る夢を抱きながら大阪への帰路に着いた。
【関西ウォーカー編集部/森智美】