プロ野球界からJリーグまで、トップアスリートが注目する新素材「アクアメタル」とは!?

東京ウォーカー(全国版)

10月29日(土)よりクライマックスシリーズに突入するプロ野球、同日にヤマザキナビスコカップ決勝戦が行われるJリーグ、そして10月19日(水)からワールドシリーズが開幕するMLBと、世界中でさまざまなスポーツ・イベントが催され、まさに“スポーツの秋”真っ盛り!といった雰囲気が漂う今日このごろ。そんな各競技のアスリートたちが、体のコンディションを整えるアイテムとして注目している「アクアメタル」という素材をご存じだろうか?

そもそも「アクアメタル」とは、チタンや金、銀などの金属をナノレベルで水の中に分散させる“水溶化メタル技術”によって作り出された液体状の物質の総称で、特に金属アレルギーが少ない金属である「チタン」を水溶化した「アクアチタン」を含浸させた製品は、パフォーマンスの向上や身体のコンデショニングに役に立つと人気を集めている。スポーツの方面では、すでに「アクアメタル」を用いたサポーターやボディケア・テープ、ネックレス、アンダーウェアなどが導入されていて、プロ野球では阪神タイガースの金本知憲選手や北海道日本ハムファイターズのダルビッシュ有選手、Jリーグでは川崎フロンターレの中村憲剛選手、MLBではボストン・レッドソックスのジョシュ・ベケット選手やミネソタ・ツインズのジャスティン・モルノー選手といったそうそうたる顔ぶれが、これらの商品を愛用しているそうだ。

そんな「アクアメタル」の開発に成功したファイテン株式会社では、同物質の研究結果が科学雑誌に論文掲載されたことを受け、現在、健康や美容などさまざまな方面から、多角的に「アクアメタル」の新しい活用に取り組んでいるという。そんななか、「アクアメタル」研究の第一人者による研究成果の発表シンポジウムが、10月8日にザ・プリンス パークタワー東京にて開催された。

ニュージーランドのマッセイ大学にて、運動生理学を研究するデービッド・ローランド教授は、「アクアメタル」の一種である「アクアチタン」と、筋肉や腱の関係性に注目したレポートを発表。「アクアチタン」を含むサポーター着用時の、筋肉の回復効果や反応速度、間接可動域などについても言及した。続いて、ドイツのブラウンシュバイク工科大学にて副学長を務めるマーチン・コルテ教授は、「アクアメタル」が中枢神経に与える影響についてまとめた論文を発表。282人の被験者を対象にした実験データに基づき、「アクアチタン」が肉体的な痛みやストレス、記憶力に対して、どういった作用をもたらすか、独自の見解を語ってくれた。

また、革新的な予防医療システムの構築に取り組む、株式会社バイオマーカーサイエンスの副社長・人見裕司氏は、パーテーションから床マット、布団のシーツに至るまで、すべてが「アクアチタン」製品で覆われた“チタンルーム”を作り出し、ユニークな実験を敢行。緊張・抑うつ・怒りなど6つの観点から感情の変動を測定して、「アクアチタン」のリラクゼーション効果についても言及した。続いて、京都府立大学にて生命環境科学を研究する青井渉助教は、純金を水溶化した「アクアゴールド」に関する研究を報告。マウスを用いた実験データと合わせて、同物質の酸化ストレスへの影響及び、運動後の筋損傷や筋疲労に対する影響についても発表した。そして、米国・UCLAの終身教授にして、骨・インプラントサイエンス研究チームのディレクターも兼任する小川隆広教授は、「アクアチタン」の元になった「チタン」そのものの性質や人体に与える影響、“水溶化メタル技術”の概要などを詳しく解説し、今後、医学の分野で「アクアメタル」がどのようなポジションを担うかを、最新のデータを交えながら説明してくれた。

現段階では、全てのデータが解明されていないものの、人体にとって有益な物質として、今後ますます注目されること間違いなしの「アクアメタル」。衣類やアクセサリー以外にも、寝具、バスグッズ、ヘアケア用品、サプリメントなど、本物質を含浸した商品は多数発売されているので、「アクアメタル」の名前が世の中に広く知られるようになるのは、そう遠い話ではないはずだ。【東京ウォーカー】

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