大阪の街をカンヴァスに見立てて、アーティストの発表の場所として提供する画期的なアートイベント「おおさかカンヴァス2011」がついにスタート!10/22(土)から来年1月下旬の期間、秋の大阪の街をアートで彩るぞ!
10/22(土)は、その第1弾として、中之島公園を中心に、大阪城公園や万博記念公園太陽の広場など大阪各所にさまざまなアーティストによる作品が登場。
今回のオープニングの目玉には、おおさかカンヴァスの審査員でもある芸術家・ヤノベケンジさんが東日本大震災復興を祈願する希望のモニュメント、「おおさかカンヴァス」応援作品「Sun Child(サン・チャイルド)」。大阪のシンボル・太陽の塔がある万博記念公園の太陽の広場にお目見えする。
ヤノベさんは作品コンセプトをこう語っている。「再生復興してゆく人々に勇気と希望を与える現在のモニュメントです。防護服を脱ぎ捨てても生きることが出来る世界を希求し、未来を見据える眼差しを持つことを傷だらけになっても敢然とたたずむ子どもの像に託しています。心にとどめる希望の火を手にある小さな太陽に込め、岡本太郎の太陽の塔に呼応するように配置することで大阪の地より世界に希望の光を送るインスタレーションです」。展示期間は10/22(土)・23(日)の2日間限定(朝9時30分~17時)で公開される。
まだまだ注目の作品は多数あり、たとえば昨年の「おおさかカンヴァス」で展示予定だった世界的に活躍する芸術家・西野達さんの作品「おおさかDNA」だ。大阪ゆかりのモノ(ボート=水都、家電やカップラーメン=大阪発祥のメーカー、など)を巨大なクレーンで空中に吊り下げる、変わった作品。一番下には太閤秀吉さんの銅像のレプリカがあるなど遊び心がいっぱいだが、大阪ならではのモノを吊り下げて、大阪の歴史や文化への敬意を表現した作品ととなっている。西野さんの作品「おおさかDNA」は、10/22(土)・23(日)10時~16時ごろ大阪城公園青屋門前で公開される予定だ。
ほかにも、アート作品が中之島公園に多数登場している。作品展示情報を下にまとめたので、チェックして見に行こう。
さらに、これから次々と作品が増えていく予定なので、その展示期間や場所は「おおさかカンヴァス」公式HP(URL:http://osaka-canvas.jp/)でチェックしよう。
<10/22(土)~展示される他の展示作品>
●"テレ金" (作者=金魚部)
公衆電話ボックスを巨大な水槽に改造し、無数の金魚を遊泳させる作品。金魚すくいや餌用として大量に生産・消費される金魚のあり方を再考し、伝統文化として培われてきた金魚の美を改めて見直し、美しい日本の文化として新たに開花させることを目指す。
展示期間は10/22(土)~30日(日)10時~21時。会場は中之島公園(水都大阪フェス2011会場)最寄り駅は、京阪本線「北浜」駅下車 26番出口より徒歩約5分
●“OSAKA BOARD GAME PARK” (作者=関西大学都市設計研究室+TOFU+玉井悠嗣)
公園内のベンチや地面をゲームボードに模したチェック柄に設え、周囲に様々な使い方のできるゲーム盤を配置、オセロや将棋などの駒やピクニックシートを貸し出す。ベンチや芝生だけではない魅力が加わった公園で、従来とは違う公共空間の新しい楽しみ方を提案。
展示期間は10/22(土)~30日(日)の10時~日没。会場は中之島公園(水都大阪フェス2011会場)最寄り駅は、地下鉄堺筋線、京阪本線「北浜」駅下車 26番出口より徒歩約5分
●"ピクノポリス大阪" (作者=東京ピクニッククラブ)
移動型の芝生を中之島周辺に出張させ、緑の少ない場所でピクニックを楽しんだり、ピクニック・コンテストを開催するなど、社交としてのピクニックの多様な楽しみ方を提案することによって、都市における人と人、人と都市の交流を活性化するプロジェクト。ピクニックは、10月22(土)~23日(日)の11時。
展示期間は10/24(月)~30日(日)10時~17時。会場は中之島公園(水都大阪フェス2011会場)最寄り駅は、地下鉄堺筋線、京阪本線「北浜」駅下車 26番出口より徒歩約5分
●"umbra" (作者=矢津吉隆×大喜多智裕)
最新の3D立体映像を夜の中之島で上映。石や木の枝、煙といった、人間が持つ太古の記憶を揺さぶるようなモチーフが彫刻のように出現。
展示期間は10/22(土)~23日(日)日没後~21時。会場は中之島公園(水都大阪フェス2011会場)最寄り駅は地下鉄堺筋線、京阪本線「北浜」駅下車 26番出口より徒歩約5分
●"銀河鉄道たちばな"(作者= 橘 宣行)
機関車をモチーフにした鋼鉄製のオブジェ。作者が子供の頃に見たアニメに影響を受け、具現化した。ハンドルを回転させるとヘッドライトが点灯するなど、実際に乗って触って遊べる作品。「けったいなもん」が生まれる大阪を象徴した、と作者が語る。
展示期間は10/22(土)~30日(日)10:00~日没。会場は中之島公園(水都大阪フェス2011会場)最寄り駅は地下鉄堺筋線、京阪本線「北浜」駅下車 26番出口より徒歩約5分
●“等身大の自画像プロジェクト” アトリエズガ ワークショップ部門
鏡を見ながら等身大の自画像を画仙紙に描くワークショップ。鏡の中の自分を見つめ、太い筆と墨で描くという慣れない行為を通して、忘れていた感覚や非日常的な時間を体験しようというもの。誰でも自由に参加でき、完成した作品は、ワークショップ期間中展示される。
ワークショップは10月23日(日)~25日(火)、27(木)、29(土)、30日(日) 10時~17時まで。展示期間は10月22日(土)~30日(日)10時~日没まで。会場は中之島公園(水都大阪フェス2011会場)最寄り駅は地下鉄堺筋線、京阪本線 「北浜」駅下車 26番出口より徒歩約5分
●"トラベル"(作者= 横山 裕一)
なにわ橋駅の空間にネオ漫画として評価の高い横山裕一の代表作『トラベル』の一部を拡大して屋外展示。中之島バンクスなどの会場では原画も展示する。漫画、アート、デザインといった領域を軽々と超える横山作品の魅力を多様に伝える取り組み。この秋に開催される「鉄道芸術祭/西野トラベラーズ」(アートエリアB1主催)とのコラボイベント。
中之島バンクス会場の展示期間は10/22日(土)~12/25(日)12時~19時まで。(月曜日休み)アクセスは、京阪電車中之島線「中之島」駅直結。
なにわ橋駅会場(予定)の展示期間は10/22(土)~12/25(日)
【関西ウォーカー/白澤和樹】