現在、沖縄県産品を扱う「わしたショップ」(東京・銀座をはじめ全国6か所の直営店、及び8店の特約店)で、多い時は月1000本近い売れ行きを見せている調味料がある。その調味料とは「おうちでつくろっ!タコライスソース」(682円)。月に600本も売れればヒット商品と言われる県産品の中で、石垣島・辺銀食堂の「石垣島ラー油」に続く沖縄発の人気商品となっている。
健康志向が叫ばれる昨今、化学調味料、増粘剤、着色料を一切使っていないことも人気の要因の1つとなっている「おうちでつくろっ!タコライスソース」は“酸っぱさと甘さ”が絶妙な風味を醸し出すタコライス用のソースとして発売された。その風味の秘密は、トマトの次に原材料に占める割り合いの多いパインナップル。実に原材料の4分の1を占める。
このタコライスソースが生まれた沖縄本島北部にある「東村」は、最近では「塩パイン」で有名になったパインナップルの名産地。東村でパイナップル農家の娘として育った主婦の城間達子さんは、子どものころから企画外のパイナップルが捨てられるのを見てきて、「どうにかうまく利用できないか?」とずっと考えていたそう。そんな企画外品のパイナップルを使用して、城間さんがこのソースを生み出したのだ。
炒めた挽き肉と混ぜるだけで簡単にタコライスのミートができるのはもちろんのこと、ホットドッグやオムライス、オムレツの味付け、冬などには魚介類と野菜を一緒に煮込んで洋風鍋としても楽しめる。また、トーストにスライスチーズを載せ、その上にタコライスソースをたらせば味のアクセントとしても楽しめるなど、用途は好みによっていろいろ。
地球や環境にも優しく、しかもおいしい。沖縄の大地や自然の恵みをたっぷりと含んだ「おうちでつくろっ!タコライスソース」が、ジワジワと全国の食卓に浸透してきている。【東京ウォーカー】