大手旅行会社がこぞって力を入れる“海外挙式”が流行っている理由とは?

東京ウォーカー(全国版)

羽田空港の国際ターミナル開業や超円高の影響もあって、ここ数ヶ月、海外挙式を予約するカップルの数が急増しているという。今月10日に小倉優子さんがハワイで挙式したこともあって、さらに注目度がアップした感もあるが、旅行会社や婚礼関連各社は、この状況をどのようにとらえているのだろうか? 各企業の広報担当に、海外挙式に対する取り組みや今後の展望について聞いてみた。

まずは大手旅行会社・HISに、海外挙式に取り組むに当たって、どういった点に力を入れているのか質問したところ、「海外挙式の場合、事前打ち合わせ・当日の準備・教会の介添えなど、各工程ごとに担当スタッフが異なる場合が多いのですが、弊社では、挙式の全工程からホテルやパーティーの手配まで、全ての段取りを一人のアテンドスタッフが責任を持って担当させていただきます。そのため、海外でも全く不安を感じることなく、挙式していただくことができます」と、現地でのサポート体制の強化に取り組んでいることを話してくれた。

また、これ以外にも、形式にとらわれず自由な挙式ができる“チャペルの一日貸切”や“ウェディング取扱い店舗の増加”など、オリジナリティに富んだサービスも展開中で、「ここ数年で、挙式手続きのオンライン化が進み、店舗に来られないお客様は増加の傾向にあります。そこで弊社は、直接店舗にお越しいただくだけの価値のあるサービスとして“海外挙式”を推していこうと考えています。直接、お会いすることでご提案できる、面白いプランもたくさんありますので、ご興味のある方は是非、店舗までお越しいただけると幸いです」と、店舗ならではの強みについても聞かせてくれた。

続いて、日本旅行に同様の質問を投げかけたところ、「挙式費用と旅費がセットになったスペシャルプランや、早期申し込みによる割引&ドレスのアップグレードなど、スムーズかつリーズナブルに挙式が執り行えるサービスを充実させています」とのことで、定期的に現地研修を行い、海外挙式のエキスパートスタッフの育成にも取り組んでいるという。

一方、ハウスウェディング会社のテイクアンドギヴ・ニーズでは“挙式のクオリティ”に重点を置いているそうで、「高級感のあるホスピタリティ(おもてなし)と商品で、画一的でない、いつまでも思い出に残る結婚式を目指しております。ウェスティン、ハイアット、シェラトン、ヒルトンといった高級ブランドホテルからも認められた高品質なサービスで、ハイエンド層へのアプローチも強めています」とコメント。また、海外挙式に関しては「結婚式のスタイルが多様化したことで、お客様の海外挙式に対する要望は年々高まってきています。弊社も、より多くのお客様にセレクトしていただけるよう、徹底したサービスの向上に取り組んでおります」と、現状及び今後の展望について話してくれた。

こうして各社の意見を聞いてみると、海外挙式の流行とは、円高などの外的な要因だけでなく、顧客の結婚観や挙式に対するニーズが多様化したことから生じた現象であり、今後ますます増加する傾向にあることがわかる。各企業ごとに様々なサービスが提供され、高級なものからリーズナブルなものまで多種多様なプランもそろっているので、会場がなかなか決められずに困っているカップルは、思い切って海外挙式を検討してみるのもいいのでは!?【東京ウォーカー】

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