レトロな店内で駄菓子の食べ放題が楽しめる「駄菓子バー」や、ホラー映画さながらの不気味な雰囲気が特徴の「ホラーバー」、現役僧侶の説法を聞きながらお酒が飲める「坊主バー」など、独特のコンセプトで好評を博している変わり種バーの数々。そんななか、350種類を超える様々な缶詰メニューを味わうことができる、一風変わったバーが話題を集めている。
関西を中心に、全国で13店舗を営業中の缶詰バー「mr.kanso」。同店は日本の缶詰はもちろん、世界各国の珍しい缶詰も大量に取りそろえており、シックな雰囲気に浸りながら珍しいメニューを堪能できる穴場スポットとして、幅広い層から親しまれている注目店なのだ。またメニュー以外にも、壁一面に色々なラベルの缶詰を並べたり、ドラム缶をアレンジしたアンティークが飾られたりと内装もお洒落で、店内の至る所からこだわりが感じられる点も、人気の秘訣だと言われている。
そんな「mr.kanso」の好評ぶりについて、同店を企画・運営するクリーン・ブラザーズの企画営業部部長の川端健史さんに話しを聞いてみたところ、「キャッシュオンデリバリーという手軽なシステムと、リーズナブルな価格で商品がご提供できること、そして缶詰ならではの衛生面の安心さがうけたようです。また、店舗開設時に調理スペースを作る必要がないため、コストを安く抑えられたり、調理師免許がなくても営業できることから、『自分のバーを開くことが夢だった』という方が、気軽にオーナーに名乗りを挙げてくださることも、短期間で店舗数を増やすことができた大きな理由ですね」と語ってくれた。
気になる缶詰メニューをのぞいてみると、酒の肴にぴったりの一般的な缶詰をはじめ、「トドカレー」「熊カレー」といったメニューから、蚕のサナギを蒸した韓国料理「ポンテギ」などインパクトの強すぎる一品まで、ずらりと勢ぞろい! さらに「mr.kanso」ならではのオリジナルメニューの開発にも積極的に取り組んでいるそうで、今一番の注目メニューを聞いてみたところ、「京風だしがしっかり染み込んだ『だし巻き玉子』の缶詰がおすすめです」とのことだった。
また同店は、各店舗ごとにオーナーの趣味が強く反映されているのも大きな特徴で、今年8月にオープンした渋谷店は、3人の女性が共同でオーナーを務めていることもあって、アンティークから室内の色使いに至るまで、女性ならではの徹底したこだわりが光り、女性のお客さんが通いやすい雰囲気になっているという。さらに11月中には浅草と田町でも新店舗がオープンするそうなので、興味のある方は各店を巡って、それぞれの雰囲気を味わってみるのも面白いかも!【東京ウォーカー】