日本発上陸の絵画も展示! モーツァルトゆかりの品々を集めた展覧会が開催

東京ウォーカー(全国版)

日本でも抜群の知名度を誇り、多くのクラシック音楽愛好家から親しまれている作曲家、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。そんなモーツァルトゆかりの品々が楽しめる展覧会「モーツァルトの顔 18世紀の天才をめぐる6つの物語」が、11月19日から25日(金)まで、第一生命保険本社1階ギャラリーで開催されることになった。

今回の展覧会は、第一生命の創業110周年を記念した特別展で、第二次世界大戦中に半壊したモーツァルトの住家「舞踏教師の家」を同社が復元したことがきっかけで、国際モーツァルテウム財団との親交が深まったことから実現に至ったイベントでもある。その友好関係の証として、同ギャラリーには財団が保有する日本初上陸の絵画「ピアノに向かうモーツァルト」(ランゲ作・未完)をはじめ、日本でもなじみの深い「トルコ行進曲」や「キラキラ星変奏曲」の自筆譜や初版楽譜、家族の肖像画やDNA鑑定を受けた毛髪付きのリトグラフなど、貴重なコレクションが多数展示されることになり、これまでモーツァルトに関するイベントに参加したことがある人でも、新鮮な感動が味わえる展覧会となっている。

また、一般公開に先駆け、11月18日に行われた内覧会では、複数の大学や研究施設で教鞭をとる音楽学者・海老澤敏教授と、国内外で活躍するクラシックギター奏者・福田進一さんによるトークショーが開催された。海老澤教授からは「今回の展示会では、これまで持ち出し不可能だった絵画や直筆の楽譜など、貴重な品々を間近で見ることができます。これらをじっくり鑑賞することで、今まで気付かなかった彼の新たな側面が見えてくるはずです」と、研究者ならではのコメントが飛び出した。

続いて、福田さんは「モーツァルトは、ギターという楽器を知らないまま生涯を閉じましたが、もし彼がギターを手にしていたなら、今以上に素晴らしい楽曲をよりたくさん残してくれていたでしょう。そんなモーツァルトの人生の足跡が感じられるイベントを、より多くの方に楽しんでもらえると嬉しいですね」と、ギタリストの見地から展覧会の魅力を語ってくれた。

普段、なかなかクラシック音楽を聞かない人でも、十二分に堪能できる展覧会「モーツァルトの顔 18世紀の天才をめぐる6つの物語」。11月24日(木)には「海老澤敏 モーツァルト・レクチャー・コンサート モーツァルトの愛したヴァイオリン&ヴィオラと共に」という特別コンサートも開催されるので、こちらも併せて、モーツァルトの楽曲の素晴らしさを存分に体感してみてはいかがだろうか。【東京ウォーカー】

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