札幌ラーメンの名店復活!「王香(オウシアン)」

北海道ウォーカー

2007年の夏に一時閉店して以来、再開を待ち望む声が日増しに高まっていた、札幌市中央区の「王香(オウシアン)」が、明日2/3(火)11:00に、いよいよ再開する。同じく札幌市中央区の「だるま軒」の姉妹店として、共に昔ながらの札幌ラーメンの味を守り続けた名店の復活だ。

店内の雰囲気は以前と変わらないのがうれしい。まずは味噌ラーメン(785円)から。ラードが浮いているのに、あっさりした味わいの味噌の奥ゆかしい感じがたまらない。スープまで飲み干した後は、間髪入れずに醤油ラーメン(735円)を食す。味噌ラーメンで甦った記憶は、醤油ラーメンで確信にいたる醤油スープの柔らかい味わいは以前に食べた味だ。コシのある自家製麺もあの時の味。うまいラーメンの復活は何よりも喜びなのだ。

「一時閉店をしてから1年以上、早くお店を再開したいと思っていました。私にとって、だるま軒と王香は両方があって当たり前の存在でしたから。準備期間を経て、やっと再開することができました」とは、初代店主の娘さんである和代さん。なぜ、この日を復活の日に選んだのですか?「以前の味を再現できる目処がたったこと、さまざまな準備が整ったことなどを含めてこのタイミングとなりました。しかも2/3はちょうど、父の誕生日でもあるんです」。今回の再開にあたり、以前の味を再現するにあたっては、お孫さんの存在が大きかったとか。「離乳食からずっと王香のラーメンを食べていましたから。彼らの記憶が最終的な味の決め手となりました(和代さん)」。名店復活にはDNAに刷り込まれた? 味の記憶が不可欠だったようだ。

自家製麺へのこだわりも以前と変わらず。「気温や気候で麺の作りも微妙に変わるので、気が抜けません。スープの味はもちろんですが、自家製麺でなければウチの味は出せません」。札幌ラーメンの老舗の復活は、ラーメン好きにはたまらないニュース。以前から好きだった人はもちろん、まだ、味わっていない人もぜひ味わってみてほしい。【北海道ウォーカー】

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