史上初!沖縄の離島情報を網羅したサイト&アプリがオープン

東京ウォーカー(全国版)

「DOR(ドール)39」事務局は、このほど、沖縄県指定の全有人離島(39島)に関連する写真や動画、コメントを投稿できる参加型情報ポータルサイトを本オープンした。

「DOR39」は、沖縄県文化スポーツ部観光振興課が2011年度からスタートさせている「ディスカバー沖縄離島観光振興事業」の一環で、沖縄の有人離島39島の魅力を再発見して、離島経済を活性化させるプロジェクト。「Discover Okinawa Rito」の頭文字を取って命名された。

“離島応援団(離島を応援してもらえる人)”を募り、離島在住者、離島出身者・離島ファン自ら投稿することで、一般的な観光ガイドブックにはない魅力を発信していこうという狙いだ。投稿量が増えればサイト自体が成長していき、サイト利用者により良い離島旅行を味わってもらえるという相乗効果が出る。

「離島応援団」になるには、特設サイトにアクセスし、ユーザー名とメールアドレスを登録すると、サイトへ投稿するためのサイトアドレス、パスワードがメールで送られてくるという仕組み。その後は、ログインすれば随時投稿が可能となる。11月に仮オープンしてから11月末までで、すでに68人が“離島応援団”として登録済み。12月1日のオープンから5日現在ですでに35人が登録を終えている。事務局長の花岡裕介氏は「今後は月に100~150人の登録を目指す」と意気込む。

また、花岡氏はこの「DOR39」プロジェクトを長期的に見据え、2012年3月までの初年度は情報発信の基盤を整えることに重点を置く。「このサイトをいかに継続させられるかは、島の人たちが自分たちでどれだけ盛り上げていけるかにかかっています。サイトという“入れ物”を用意したので、そこにどんどん情報を入れ込んでもらえるよう、草の根的に広めていっている段階です」と、離島関係者への働き掛けを行う毎日だ。

さらに、このプロジェクトの主幹会社が「日本旅行沖縄」というところを活かし、2年目以降は、実際に投稿されたネタを吸い上げてツアーを組んで行く予定。「沖縄を拠点としている旅行会社が主幹会社なので、有益なコンテンツがあれば、即商品化(ツアー化)できるというのが強み。これまで埋もれていたネタをどんどん掘り起こしていきたい」と意気込んでいる。このプロジェクトの目的は、一人でも多くの観光客に離島へ足を運んでもらうことなので、この“即時性”はこれまでの観光業界にない取り組みと言えそうだ。

今回、サイトと同時にアンドロイド用のアプリも同日にリリース。「当面、情報投稿と情報を得るためのアプリになりますが、今後は“チェックイン”機能を活かして、チェックインクーポンを発行したり、スマートフォンをツアーガイド替わりにオリエンテーリングをしてもらったりする機能などを追加していきたい。アプリとfacebookの連携も成功事例が少ないので、うまく連動できるコンテンツに成長させたい」(同氏)と意欲的だ。アプリは今後iPhoneにも対応させていく意向。

twitter、fecebook、mixiなどSNS全盛の昨今、個人ユーザーが不特定多数に自分の知っている情報を開示することに抵抗感がなくなってきている。一方で、ユーザーは自分が得た情報を公表する場を求めていることも確か。インターネットにおける時勢やユーザーのこうした欲求をうまく利用した「DOR(ドール)39」プロジェクトが成功すれば、旅行業界における今後のプロモーション展開の1つの事例として何らかのヒントを与えることとなりそうだ。【東京ウォーカー】

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