09年は「機動戦士ガンダム」の誕生から30周年目となる記念すべき年。メモリアルな1年だけあり、熱烈なファン層から支持されるガンダムシリーズの関連商品もアツい! そんな中、脱力モノの玩具が3月に発売される運びとなった。
その名も「ザクマニア」(プレックス、15体入り1セット、1260円)。ジオン軍の超小型モビルスーツ(MS)「量産型ザクII」をメインに15体使い、“あんな事”や“こんな事”ができる飾って笑える人形だ。ピラミッドから手押し車まで色々できる、こんなコミカルなMSは今まで見たことがない。そもそもこんな、脱力キャラが誕生したワケとはなんだろう?
「キッカケは、約4年前にリリースした“ショッカーマニア”(21体入り1セット、1029円)で、仮面ライダーに登場するショッカー戦闘員をフィギュア化したものです。発売当初はさっぱり売れず、半年経過してもお店からの追加オーダーがほとんど来ない状況でした」(「ザクマニア」開発者)
ふむふむ。やはり、当時は“ワケのわからんフィギュア”という見方が強かったのだろうか?。
「半ば諦めかけていたとき、ちょうど“ゆるキャラ”ブームがにわかに脚光を浴び始めていました。その波が20代前後の若い人たちにも影響を与え、“ショッカーマニア”にも熱い視線が注がれたのです。実際店頭で手にしてくださった方は、若いカップルや女子高生が大半でした」(「ザクマニア」開発者)
こうして若い世代から注目を浴びた「ショッカーマニア」。人気が出れば当然続編も出したくなるものだ。“ショッカー”に匹敵する国民的キャラクターを考え抜いた末、「機動戦士ガンダム」の国民的ヤラレMS「量産型ザク」にたどり着いたというわけだ。
「ショッカー同様に、ガンダムファンよりも“何これ?!・・・なんだっけ、ガンダムに出てくるロボットの…”くらいの人たちを意識して作ろうと考えました(笑)。もちろんラインナップはガンダムファンもナットクする設定を心がけています。パッケージにも細かい仕掛けなんかをふんだんに取り入れていますので、ぜひ家族や友人、兄弟、恋人同士など、みんなで“脱力&大笑い”していただければ…と」(「ザクマニア」開発者)。
ラインナップは3月下旬に第1弾「ジオンの脅威」、第2弾として「ランバ・ラル特攻!」の同時発売を予定。「ジオンの脅威」には、「量産型ザクII」14体と「シークレット」1体(2種の人形のうち1体)が入っている。その1体は“あのザク”の可能性が高いが、まだ定かではない。第2弾にはザク13体と“蒼い巨星”ランバ・ラルの「グフ」が1体、そしてシークレット1体(2種のうち1体)が集合予定だ。
一見、連邦軍に倒されるのを待っているとしか思えない“ザクの群れ”。購入者の“されるがまま”にどんな運命をたどるのか、その運命がヒジョーに気になる…。【東京ウォーカー/中道圭吾】