水玉や網目などをモチーフにした鮮烈な作品で世界的にも注目され続けている現代美術家・草間彌生(くさまやよい)。「人生の最後まで、また死んでもなお、すばらしい作品を作りたい」と創作活動に挑んできた彼女の最新作が世界のどこよりも早く、1/7(土)~4/8(日)の期間、大阪・中之島の国立国際美術館で「草間彌生 永遠の永遠の永遠」と題した大規模展でお披露目される。展覧会の開催に先立ち、前日の1/6に、草間本人を迎え、同美術館で記者会見が行われた。
この展覧会の注目すべきは世界初公開となる彼女の最新作が多くみられること。なかでも3枚の自画像は「子供の頃より自画像を描いてきたが、作った作品ごとに愛着がある」と語った本人が本展に向けて制作した“超”最新作になる。ほかにも、今なお制作中の「わが永遠の魂」シリーズ140点以上のうちから47点、また「愛はとこしえ」シリーズの50点も一挙公開される。
また、本展では絵画のみならず、彼女のシンボルとなった“南瓜”や“花”の彫刻作品の新作やLED電球の光と壁一面に張られた鏡から生み出される空間作品も体感できる。
さらには、2階で行われている同館のコレクション展でも草間作品が見られ、一歩外へ出ても、朝日新聞大阪本社ビルのインパクトある水玉装飾やリーガロイヤルホテル(大阪)での立体作品の展示などで中之島一帯が草間ワールドに包まれる期間となる。
草間のこれほどまでの展示会を大阪で行うのは初めて、しかも、すさまじい熱量を持った彼女の生き様を見られるまたとないチャンス。ぜひその目で確かめて!
【取材・文=関西ウォーカー編集部 島田幸絵】