昨年10月に埼玉県越谷市にオープンした「イオン レイクタウン」。565の専門店と“全長1km超え”のモールを有するこの超巨大ショッピングセンターは、迷子の数もスケールがデカイ。
「通常のイオンでは、店の規模にもよりますが迷子は多くて1日20件ほど。でも広いレイクタウンでは、多い日は50件ほどあるんです」(レイクタウン広報)というから、大変だ。
そんなレイクタウンで2/1、携帯電話を使ったハイテク「迷子探しサービス」がスタートした。
方法は簡単。インフォメーションセンターでかわいい水鳥型のポシェットを借りて、子供に持たせておくだけ。このポシェットの中に位置情報のわかる専用端末が入っていて、いざ迷子になった時には、携帯電話でどこにいるかわかるというものだ。ショッピングセンターとしては“日本初”の導入だ。
「一般的に屋内ではGPSの精度が低くなってしまうんです。そこで、NTTドコモさんと協力して屋内に基地局を設置しました。携帯電話の電波を利用するので、GPS機能がない携帯電話でも何階にいるのかまで検索できるようになったんです」(同広報)。
インターネットに接続できる携帯電話を持っている人、という条件はつくが、利用は無料だし実に便利。しかも店内のスタッフが迷子を見つけたときも、IDから携帯電話の番号を割り出し、保護者に連絡が入るので2重に安心なのだ。
前述の広報氏も「従来はお客様に迷子ワッペンをお渡しして、名前と年齢を書いてつけていただくだけだったのですが、今回のサービスで迷子が少なくなってくれれば」と期待をこめる。
子持ちの記者も、ショッピング中に子供が迷子になった経験アリ。そのときは街中の中規模のスーパーだったが、それでも不安感は半端ではなかった。なので、要塞のようにでっかいレイクタウンでこのサービスが始まるのは非常にうれしい。インフォメーションで住所、氏名、携帯電話の番号+子供の名前と年齢、パスワードを記入すればOKと手続きもお手軽で、なにより貸し出し無料というのがいい。
既にサービス開始の2/1に10セットほどの貸し出しがあったというこのサービス。レイクタウンでは200セットを用意しているというので、ぜひ越谷に遊びに行った際には利用してほしい。【東京ウォーカー/末次 剛】