『テンペスト3D』の谷原章介、役でもリアルでも「仲間由紀恵さんが好き」

東京ウォーカー(全国版)

琉球王朝末期の首里城を舞台に繰り広げられる歴史エンターテインメント映画『劇場版テンペスト3D』。撮影が行われた沖縄では、1月28日(土)の全国公開に先駆けて14日より先行公開され人気を集めている。そんな中、劇中で仲間由紀恵演じる主人公の真鶴/孫寧温に思いを寄せる薩摩藩士・浅倉雅博を好演している谷原章介が沖縄を訪れ、1月18日に沖縄県那覇市のシネマQで舞台あいさつ、19日に首里城でインタビュー取材に応じ、本作に込めた思いなどを語った。

18日の舞台あいさつでは、立ち見が出るほど満員の劇場に、当日東京から駆け付けた谷原と、寧温に何かと世話を焼くおばぁ役の平良とみが登壇。

撮影以来、10か月ぶりに沖縄を訪れた谷原は「やっぱり暖かくていいですね。日差しが日光というよりはレーザー光線という感じで(笑)。沖縄の魅力は、気候の暖かさ、青い空と青い海と大地、あと(今日)劇場にいらしているような暖かい沖縄の皆さん。そして“沖縄そば”ですかね(笑)」と、沖縄好きをアピール。映画の魅力を聞かれると「琉球を舞台に、琉球人の視点で、仲間さん演じる真鶴・寧温がいかに女性として琉球を愛し、琉球の民を愛し、国をどう思って地に足をつけて踏ん張ったかっていう女の生き様が描かれている」と語った。

一方、平良は3D映像の感想について「その迫力ったらもう、悲鳴を上げてしまいました。自分がオーッと出てきたので、年がいもなく大きな声で『ウオーッ』て。その驚きようは大変でした」と、独特の表現でコメント。「女だてらに国を思い、人間愛の強さに惹かれました」と仲間演じる真鶴/孫寧温の魅力を話し、「こういうスケールの大きい、また、時代的な背景を映した映像、どれも素晴らしく、こんな映画に出していただいて、本当に役者をしていて良かったなと思います」と語り、会場から大きな拍手を浴びた。

そして、19日には作品の舞台の中心となった首里城にて、谷原が作品や役柄について、主演の仲間についてなどインタビュー取材で意気揚々と語った。

本作は、自身初の3D映画出演となるそうだが、作品の率直な感想は、「壮大なストーリーが凝縮され密度が濃くなり、そして3Dになったことでさらに進化したものになったと思います」。時には、薩摩藩士として琉球政府に苦言を呈する強い姿を、時には仲間演じる真鶴に一途な想いを寄せる純真で誠実な姿を見せた谷原。「薩摩藩士としての“公”、真鶴への思いを寄せる“私”と、常に相反するものが共存しているので、絶えず煩悶しながら撮影に望んでいた」と役どころの難しさを振り返った。

また、演じた浅倉雅博の役と、自身が重なる部分という問いには、「仲間由紀恵さんが好きということでしょう!」とハツラツと発し、笑いを誘う谷原。そんな仲間の沖縄女性としての印象を聞かれると、「明るい! そして、自分が一歩引いて周りをたててくれるという方で、女性としてのしなやかさと芯の強さを感じる方です」としみじみと語った。

出演が決まる前から原作を読み、沖縄にも頻繁に訪れていたという谷原は、「琉球の人々が、何を考えてどういう思いで激動の時代を生き抜いたかということは、教科書からは伝わってこないと思います。でも、この作品を観ていただけると、仲間由紀恵さんを通して実感を伴って観ることができる。日本の視点からではない、琉球の視点から見た幕末も観ていただきたいです」と、1月28日(土)の全国公開へ向けて呼び掛けた。【東京ウォーカー】

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