「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ構想」メセナ大賞受賞記念レセプション開催レポート

関西ウォーカー

大阪・北加賀屋のアートスペース「クリエイティブセンター大阪」周辺にアート関係者を誘致し、滞在制作や発表の拠点として活用してもらう「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ構想」。北加賀屋エリアを創造性あふれる魅力的な街にしようと、2009年より実施されていた同活動が「メセナアワード2011」(※)において大賞を受賞。それに際して、1/24にクリエイティブセンター大阪で記念レセプションが行われた。

当日は「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ構想」の活動の中心である、千島土地(株)の代表・芝川能一氏のあいさつに始まり、美術家の森村泰昌氏、大阪大学CSCD特任准教授の木ノ下智恵子氏、京阪電気鉄道株式会社鉄道企画部課長の谷口智之氏、おおさか創造千島財団理事の加藤種男氏による「大阪、アートのゆくえ」と題したシンポジウムも開催。アーティストやプロデューサー、企業といった、それぞれの立場から考えるアート活動の在り方や今後の夢などについて語られた。

またこの日は、2011年11月に設立された「おおさか創造千島財団」の設立記念レセプションでもあり、芸術・文化支援を中心とするその事業内容も説明された。まずは2012年4月よりアーティストやクリエイターに対して、1件につき最大50万円の創造活動助成やスペース助成が実施される予定。

産業が衰退し少子高齢化といわれる昨今、アートの力で街や人に活気を与えようとする試みに大いに期待したい。

※メセナアワード…メセナ活動(企業が主となって資金を提供して文化・芸術活動を支援する試み)を行った案件を募集し、外部の専門家による選考委員会によって、受賞活動を選考。受賞企業には、表彰状と気鋭の美術作家が制作したトロフィーを贈呈している

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